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美しく機能的!「食事キャンプ&ピクニック」にオススメのVICTORINOXレンジャーウッド55
2016.08.22 Mon
森 勝 低山小道具研究家
「食事メインで楽しむキャンプ&ピクニック」に、持って行こうと妄想しているナイフが、この『VICTORINOX(ビクトリノックス) レンジャーウッド55』だ。
ハンドルにウォールナット材を使用した落ち着いた雰囲気がとってもよく、キャンプ気分を盛り上げ、厳選した10の機能が詰まったマルチツールナイフだ。
以前紹介したLEATHERMAN シグナルのブレードと比較。美しいカーブを描いた長めのブレードを持つ。刃の厚みは、サバイバル仕様のシグナルの方が厚く、短くしっかりとしている
ブレードの長さは95mm、これは同社の定番ペティナイフと同じ。果物・野菜・肉などの食材はもちろん、ブレードは一般的なフォールディングナイフほどの厚みがあり、木工作業なども得意だ。たとえばペグが足りない時や、焚き付けを作る時などに活躍する。開くと自動でロックの掛かる仕様で、赤白のクロスマークを押すとロック解除するボタンロック方式も、オシャレで気が利いている。
やっぱり食事には美味しい飲み物が欲しい~。このモデルには栓抜きはもちろん、コルクスクリューも装備しているので、最近流行りの栓抜きが必要なものが多い「地ビール&海外ビール」から、こだわりのワインも開けることができるのだ!
「手で折ったほうが早いんじゃん?」とよく揶揄されるマルチツールのノコギリだけど、このノコギリはまったくの別物。形状もよく十分機能する道具だ
ノコギリもマルチツールとは思えないほど長く約10cm。しかも垂直の刃で、押しても引いても切れる。このサイズのノコギリでは、このタイプが一番よく切れるようで、各社マルチツールのノコギリでタイムを競うという海外動画では、余裕で最短タイムだった。ノコギリは食事キャンプではあまり使うことはないかもしれないが、あるとなにかと役立つ道具だ。
小さな機能のネイルマークが木部で隠れ、とにかく取り出しにくかった。開きやすいように木部を削り、ワックスを塗り、ドリルで穴を開けポケットクリップを装着した。ナイフはちょっとした自己改造(カスタマイズ)も楽しい
不満点が無いわけではない。一番の問題は、ウッドパーツが本体よりも0.5mmほど大きく作られているため、爪の弱いボクは、缶切り・栓抜き・リーマーが、爪が折れそうなほど出しにくい。あまりに出せなかったので、木部を削ると、驚くほど出しやすくなった。木製製品のネット通販だったので仕方がないが、だいぶ黒いハンドルが送られてきた。ワックスを塗りこみ、より黒く落ち着いた感じに仕上げた。クリップもないので、他のナイフのクリップを移植し、自分なりに使いやすい仕様に仕上げてみた。
機能数は10とあまり多くはないが「食事キャンプ&ピクニック」に必要な機能が厳選され、使いやすい大きさで詰まっている、オシャレでデザインに優れたマルチツールナイフは、「流石、VICTORINOX!」だ。