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真夏の海老名に雪を積もらせる! 「雪でアソビナ」が4年ぶりに再開
2023.08.04 Fri
林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者
初夏の雪渓を歩いて、その風の冷たさに「天然クーラーだ!この風を持って帰りたい!!」と叫んだことはないだろうか?
あの快適さと、真夏に雪で遊ぶ特別な体験を子どもたちに。そんな思いから開催されていた「雪でアソビナ」が4年ぶりに再開される。
このイベントは今回で7回目。開催初期はえびな市民まつりの一環として、2019年からは三井ショッピングパークららぽーと海老名の協力を得て海老名駅西口広場で開催されている。
もちろん目玉は会場に大量の雪が運び込まれること。暑い......しか出ないこの毎日に、冷たい雪が登場する。寒さを感じることなく雪だるまをつくり、雪と戯れる楽しさを、ぜひとも子どもたちと一緒に楽しんでほしい。
日時:2023年8月11日(祝日・山の日)10:00~16:00 *荒天時は翌12日に延期
料金:入場無料
会場:海老名駅西口中心広場
主催:三井ショッピングパークららぽーと海老名
協賛:パルシステム神奈川、斑尾高原ホテル・スキー場、クリクラ、星野リゾート アルツ磐梯/猫魔スキー場、SnowHeavenJapan/マウント6
後援:海老名市教育委員会
協力:株式会社SnowBiz、XGLOO(エックスグローテント)、長岡技術科学大学雪氷工学研究室、有限会社カツミ商会、有限会社堅昇土建、有限会社昇華園
企画運営:株式会社MoVe
■イベントの特徴
1)会場の雪は天然雪
会場に運ばれて来るのは昨年冬、新潟県長岡市山古志に降り積もった天然の雪。それを雪国ならではの伝統的な方法で維持しながら、イベント前日にトラックで搬入している。
大量に集めておくことで、雪の断熱性が一層発揮される。とはいえ、この猛暑の夏まで雪が残っていることには驚きだ。
2)雪の広場とソリゲレンデが出現
雪の広場は子どもたちが雪と戯れる自由な空間。真夏の暑さのなか、冷たい雪を掘ったりお団子にしたりと、砂場感覚で雪遊びを楽しむことができる。また、ソリゲレンデには特設スロープを設置。スタッフが安全管理をしながらソリ遊びを楽しむこともできる。
最大の楽しみは、このそり遊び。多くの子どもたちが、自分の順番が回ってくるまでキラキラした目でお行儀よく待っている。
3)天然雪クーラーの実現!
長岡技術科学大学 雪氷工学研究室と株式会社SnowBizの協力によって、休憩テント内に雪を使った冷房装置「風雪君BIG」を設置。まさに初夏の雪渓で味わった、あの爽やかで心地よい風を真夏の関東で味わうことができるのだ。
雪で冷やされた空気を吹き出すという、天然雪のスポットクーラー。その柔らかな涼しさは、天然雪ならでは。
4)ブースには見逃せないプロモーションも?
協賛ブースではららぽーと海老名をはじめとした各種出展ブースが並び、ウィンターリゾートやウィンタースポーツギアのプロモーション、お得な抽選会などが開催される予定だ。
このブースをのぞくだけでも来場の価値あり、と言われるほど。どんなプロモーションが展開されるかは当日のお楽しみ。
5)雪の可能性を専門家が語る
株式会社SnowBiz代表取締役の伊藤親臣さんを囲んで、ららえびチャンネルのAKIと高橋菜摘の二人のMCがホストを務めるトークショーを開催。伊藤さんは室蘭工業大学大学院工学研究科博士後期課程を修了したのち、雪のエンジニアとして雪による学校冷房やお米の貯蔵など、さまざまな雪の利用法を実現している、雪利用の専門家。当日は子どもにもわかるやさしい言葉で、雪の資源利用や雪の不思議な性質についてお話をしてくれる予定だ。
雪害などと言われ、ただそこにあるだけでは迷惑になる雪をどう利用するか。それが伊藤さんの工学博士としての研究テーマだ。
イベントは入場無料で申し込みも不要。子どもたちは夏休み終盤、大人は連休初日。どこに行こうか迷ってた、という人は涼を求めて海老名をめざそう!