みなさん、こんにちは。「BASE CAMP」のA-sukeです。
ソロでの軽いハイクだと朝イチ電車に乗る前にコンビニで昼ごはん買う人も多いと思うんだけど、温かい食事を山で食べたくない？ってことで「コンビニ食材を利用した山ごはんレシピを紹介していこう」というのがこの連載。

　2016年３月にスタートした「ものぐさ男の山ごはん」。90回を迎える今回で最終回となりました。

　そこで最終回はコンビニ食材じゃなくて、高級食材も使ってぼくがリアルに作りたい食べたい“ごちそう山ごはんを作ろう！”というテーマで試作を試みたのですが……。

　使いたい食材がマジで売ってない（笑）。成城石井もサントクも全然売ってない。

　で、結局通販で買いました。コンビニ食材の対局ですね。

　その食材は……。
「干し貝柱」。コレ、業務用とかなら売ってるところには売ってるだけど、なかなか小ロットで売ってない。S＆Bの菜館シリーズで小ロットのものが出てるの知ってたので探したんだけど……。
　
　マジでどこにも売ってないじゃねーか！（笑）。使う人少ないんだろうな……。結局、通販で購入したんですが……。そしたら画面の隣にこんなのがあった。
　干し貝柱って水で戻すのにすごく時間がかかるのでコレはイイ。サイコー。で、即購入。今回はこっちを使うよ！

　価格に対して貝柱の量は少ないけど、すぐ使えるのがイイ。でもどっちにしろその辺じゃ売ってません！（笑）
　もうひとつの食材は「乾燥ポルチーニ」。特有の香りや歯ごたえのよさがあって、トリュフとかマツタケと並んで世界三大キノコといわれている食材ですね。

　この商品はBASE CAMPでも使ってる業務サイズですが、もっと小ロットの商品が成城石井やカルディなどで手に入ります。貝柱よりはずっと手に入れやすいです。1食で使うのはこれくらい。
　5本の指でつまむくらいかな？　重さで言うと5～6g。
　それから今回は味付けに既成の商品を使います。ニップンのパスタソース「芳醇チーズクリーム」。もちろん牛乳や豆乳など持っていってもイイんですが、こちらの商品はチーズの風味もあるし濃厚なので重量もサイズも小さくていいのだ。
　そして早ゆでのペンネ。パスタは好きなのでいいけど山でパスタ作るなら早ゆでがオススメ。燃料も時間も節約できる。

　持っていくときは必要な分をジップロックやポリ袋に入れて持っていこう。今回は100gくらいで作りました。
　では作っていきます。コッヘルに200㏄（コップ1杯）くらいの水とポルチーニ、それから水戻し貝柱を入れます。
　で、沸かしてパスタを投入します。このまま1分ほど中火で煮てポルチーニとホタテの出汁をパスタに吸わせます。
　表示の時間通りにゆでて、チーズクリームのソースを入れてよくかき混ぜてパスタが柔らかくなったらほぼ完成。

　塩はこのソースの塩っけだけで十分。
　というか、結構塩が強いので薄味が好きな人は水の量などで調整してもイイかもです。
　最後に芳醇チーズクリームのトッピングの黒こしょう＆パセリを振りかけて完成。

　いやー、簡単だけど贅沢！　ポルチーニの香りとチーズの香りが凄く合うし美味しい。ホタテは出汁として裏方の仕事っぽく感じるけど、貝柱の量が結構あるので塊が口の中に入るとホタテの優しい旨味が爆発する！

　ポルチーニとホタテとチーズの3重奏が最後まで飽きずに食べられるごちそうになった。コレはマジでオススメです。

　いかがでしたでしょうか。連載開始時はコンビニのおにぎりを使ったレシピからスタートし、その後パンやインスタント袋麺、パウチ食品など、コンビニで誰でもどこでも入手できる食材でさまざまなレシピを提案してきました。使ったものは季節商品などもあり、完全に同じ料理を再現できないものもありますが、似た食材を取り入れるなど自由にアレンジしてもらえればと思います。

　スーパーやコンビニで頭を悩ませる時間やイマイチなご飯を作っちゃたときも含めて、みなさんの山の食事タイムが豊かなものになってくれればうれしいです。

　水道橋BASE CAMPか、どこかのフィールドでまた会いましょう！
（文・写真＝BASE CAMP A-suke）

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