- カルチャー
安いけど、ドキドキ。LCC初体験!!
2013.06.20 Thu
宮川 哲 編集者
LCCの参入や格安航空券のおかげで、飛行機の運賃が安くなってきたのは、利用する側としてはうれしいばかりです。かつては3万、4万が当たり前だった価格が、1万円を切るとなると、さすがに触手は伸びていくものでして。
遅ればせながら、LCCに初挑戦。東京から那覇をめざして、ジェットスターに乗ってみました。気になる価格は……な、なんと往復で1万5780円です。単純に2で割れば、片道、7,890円の計算になります。さすがに安いですよね、コレ。
ただ安いなりには、もちろん、いろいろな仕掛けがあります。まず、「東京」と表示はあるものの、利用空港は羽田ではなく成田です。また、この出発時刻がまた早い。成田発6時15分です。当然、手続きのために早めの到着は必至。4時台には手続きが開始されるので、その時間には成田にいなければダメなんですよね。
でも、成田は24時間オープンしている空港ではありません。なので前夜入りは無理。となると……。うまくできているもので、この便に併せた東京駅発の深夜バス便があるんです。しかも事前予約をすれば、八重洲口から成田空港まで片道900円。これも安い!!
で、早朝の4時前には成田に到着します。そこで、いざ手続き開始と思いきや、まだ機内預けの受託手荷物の受付は始まっていませんでした。荷物の受付は、ピンポイントに出発の2時間前から30分前までの1時間半のみだそうです。
しかも、荷物の重さに明確な決まりがあります。機内持ち込み荷物は10kgまで。機内預けは、チケットを予約するときに自分で重さを申請する方法になっています。当日、その重さをオーバーしてしまうと、加算金が生じるという具合です。
なので、朝の手荷物カウンターでは、乗客たちがドキドキしながら手荷物の重さを秤にかけて計っている、なんて光景が展開されるんです。目の前にいたキュートなおばちゃんは、ふたつ併せて8.7kg。数値を見て、胸をなで下ろしていました。ただ、機内に持ち込めるのはひとつのみ。そこで、着ていたジャケットを脱ぎ、袋状にしてひとつにしてしまうという荒技にで出ていました。見事、クリアしてましたけれど。
こんなドキドキは、大きな航空会社ではなかなか体験できないですよね。そのほか、キャンセル料が高く掛かってしまったり、座席指定にも加算金があったりと、なにかをすればプラスされるというシステムになっています。そのほか、欠航や遅延も日常茶飯事のことと聞いたこともありますね。ま、いろいろあるから、この値段が引き出せるんでしょうけど。
ただ、やはり東京ー那覇が1万円を切るというのは、魅力以外のなにものでもありません。あしからず。