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ネーミングライツ売却に揺れる鎌倉・由比ケ浜海水浴場2013海の家カタログ
2013.07.22 Mon
滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負
神奈川県鎌倉市にある由比ケ浜海水浴場は、7月6日に海開きとなり、週末ともなれば、都市近郊から多くの海水浴客でにぎわいを見せています。また、明日には鎌倉花火大会も予定されており、訪れる予定の人も多いのではないでしょうか。
その由比ガ浜海水浴ですが、今年5月、鎌倉市が、おみやげで有名な鳩サブレーで知られるお菓子の老舗「豊島屋」に年間1200万円の10年間契約で同海水浴場のネーミングライツを売却しました。しかし、そこは地元に愛される老舗の企業です。どこぞの薄っぺらな企業のように、いたずらに企業名や製品名をつけるのではなく、市民に愛されるような名前を広く公募するということで、来年から新名称がつけられるようです。なので、今年はまだ「由比ケ浜海水浴場」のママ。さてさて、どんな名前になるのか楽しみです。
そもそも海水浴という文化は日本にはなく、明治のころより、大磯や鎌倉に別荘を構えたセレブな人々が、最初は保養のために海に入って遊んでいたのが、海水浴というレジャーの始まりでした。そういう意味では、由比ケ浜は、日本でも由緒ある海水浴場と言えるでしょう。そのころは、ビーチには今のような海の家などはなく、よしず張りの囲いがある程度で、その後、海水浴がレジャーとして大衆にも親しまれるようになると、浜茶屋のような海の家が軒をつらねるようになったといいます。最盛期には由比ケ浜でも200軒以上の海の家が並んだと言いますから、その賑わいぶりがうかがい知れます。
最近では、大手企業やメディアなどとタイアップをした派手な海の家も多く、まるで外国のビーチにいるかのようなシャレオツなカフェやバー、さらにはライブハウスやBBQガーデンなど、少し前までの昭和な海の家ともまた違ったたたずまいを見せています。メニューもラーメンに焼きそば、フランクフルトといったラインナップからアジア料理やハワイ料理、ピザやタコスなどメニューも豊富で、日没後も夜ふけまで営業している店も少なくありません。
ネーミングライツの売却はもとより、海の家の様変わりなど、海水浴場も時代とともに変わっていくもののようです。
でも、なんか⑧の「海の家 とき」といい、こういう、↓なつかしい、昔ながらの海の家の方が落ち着くんですよね。ヤッパリ、ラーメンにかき氷ですよ!
⑰「東亭パパイヤ」