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【BMFF】「ユニコーン サシミ(Unicorn Sashimi)」の舞台裏 〜中川伸也インタビュー〜
2013.09.15 Sun
林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者
先日「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル(BMFF)」の参加作品としてレビューをお届けした「ユニコーン サシミ(Unicorn Sashimi)」では、ひとりのスノーボーダーが軽やかなターンを披露している。そのスノーボーダーとは、なんとAkimamaのインタビュー企画「THE FIELD OF HEAVEN」にも登場してくれた中川伸也さん。Akimamaスタッフは画面に中川さんを発見するやいなや即電話の勢いで連絡。いったい何があったのか、撮影のいきさつなどをうかがったのだった。
ー撮影のきっかけは?
「去年(2012年)の1月だったかな。知り合いにNickっていうカメラマンがいて。彼はSweetgrassっていプロダクションで撮影しているんですけど。そのNickが友達のフィルマーを連れて層雲峡あたりで撮影したいから、ガイドをしてくれないかっていうハナシがあったんですよ。その友達っていうのが、ユニコーン・サシミを作ったベンとトラヴィス。ベンもトラヴィスも、とにかく作品を撮ることに意欲的で。ものすごくアクティブに撮影してたんですよね。で、僕はガイドだったんですけど、なぜか彼らから撮らせてくれっていう話になって」
ー撮影自体はどんな感じで進行したんですか?
「ここで構えてるからあそこを滑ってきてくれとか、そういう簡単な指示で。あとは気持ちよく滑ればいいのかな、って感じでした。ベンもトラヴィスも、あの時にはまだどんな作品を作るのか、具体的なものは見えてなかった感じです。でも、とにかく何かは作りたい。撮影はしたいっていう意欲は感じました。とにかく撮りたい。だから滑ってくれ、っていう狙いのハッキリした撮影でした」
ーコンディションは?
「層雲峡あたりで撮ってたんですけど、コンディションは良かったですね。あのへんはいつも映像にあるような感じなんですけど、あの期間は特に良かったです。雪は軽いし。量はそんなに多くはなかったんですけど、ずっと降り続けてたんで深いところは深い、っていう。いいところを選べば、それなりに楽しめるコンディションでした」
ー撮影自体は何日くらい?
「4〜5日だったと思います。いいところを探して撮って、また探して撮って。最終的には、初日に撮ったところが良かったからまたあそこ行こう、みたいに。何度かトライした場所もありました」
ーベンとトラヴィスは意欲的だったっておっしゃいましたが?
「すごく高価なREDってカメラを持ってきてて。それだけで300万円くらいするらしいんですけど。とにかく機材が大きいし多いし重いんですよ。でも2人で交代しながら、今日はオレが運ぶからおまえが撮れ、みたいな。お互いに協力し合いながら、いいものを残そうってしてました」
ー作品を見た感想は?
「映像がまとまったよって聞いて、見てみたら自分も出てたんで、ああこんな感じに使ってもらったのかって思いました。あとで聞いたらいろんなところで賞を取ってるような2人で、活躍してる人たちだったんだなぁって(笑) でも、賞はともかく、物作りに意欲的な人たちの作品作りを手伝えたのはおもしろかったです。こうして形にも残りましたし。いい経験でした」
中川伸也さんのガイドカンパニー
Natures(www.outdoorlife-natures.com)
Unicorn Sashimi Trailer
と、Akimamaとしてはインタビューさせてもらったガイドさんがいきなり画面に登場するという思い入れ深い作品となった「ユニコーン サシミ(Unicorn Sashimi)」。
作品はすでにスタートしている「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル(BMFF)」のジャパンツアーで上映されている。
「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル・イン・ジャパン・2013」
チケットの入手方法や各作品の上映スケジュールなど、詳しくはこちらへ
Banff Mountain Film Festival in Japan 2012公式ウェブサイト
これだけでもやばい!
「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル・トレイラー」もチェックしてみて!
Banff Mountain Film Festival World Tour 2013 - Official Trailer