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NH!出演陣詳報その1 「その辺のもので生きる男、テンダー」が未来の世界の暮らし方を語る!
2014.05.12 Mon
藤原祥弘 アウトドアライター、編集者
Akimamaスタッフも出演陣の招聘をお手伝いしている野外フェス「Natural High!」(5月24、25日開催)。今年はライブに加え、トークステージとワークショップがパワーアップ! 野外活動や登山、自然に根ざした生活の実践者のトップランナーが山梨県・道志村に集結します。一人ひとりが単独でも講演会を開けるほど実力があるのに、そんな人たちが一堂に会すると何が起こるのか!? そんな今年のNH!に波乱をもたらしそうな強力な出演陣を、何度かに分けてご紹介します。第一弾はAkimamaでも連載をもっている鹿児島在住のヒッピー、テンダーさんです!
野外活動や自然に寄り添う生活技術などを紹介するメディアのうち、いまもっとも刺激的なサイトのひとつが「ヨホホ研究所」。
扱うテーマは火起こしなどの原始技術、野生鳥獣の利用方法にはじまり、太陽光発電やiphoneの改造まで振れ幅比類なし。人類が数万年かけて蓄積した知識のなかから、ローテク、ハイテク問わず現代を生きるのに役立つアイデアを掘り起こし、発信しています。
このサイトをひとりで運営し、実践から撮影、執筆までこなすのがヒッピーの「テンダー」さん。「その辺のもので生きる」ことを旨とする彼は、自然や廃物を利用して、生活に必要なあらゆる資源を得たり、道具を作り出します。
彼の活動の根底にあるのは、北米のネイティブアメリカンのトラッキング技術。動物の足跡からその主の行動を読み取る術や、安全な水を得る方法、火を起こす方法を「トラッカースクール」で学んだテンダーさんは、帰国後、その技術を日本の自然に合わせて応用・拡張。
現在は鹿児島の限界集落に暮らしながら、罠をしかけたり、野生獣を解体したり、電気は自宅の屋根で太陽光発電、水は山水、火は裏山から得た薪とそれから作った炭を利用する、という生活を送っています。
「自宅である低支出・低所得・低負荷の年間家賃1万円の家、『てー庵』では家族3人の生活に必要な電力を300Wの太陽光発電でまかない、水と火も裏山から得ています。自然から糧を得て、低予算・低負荷の暮らしを実践するプレイヤーとしては、国内でも先端を行っていると思います。
この暮らしをするなかで、ふだんは良しとされる自然エネルギーの抱える問題も、おのずと見えてくるようになりました。NH!では、このあたりのお話もみなさんと共有できればと思います」
とテンダーさん。
テンダーさんは現在の自身の暮らしぶりを紹介するほか、原始技術のワークショップも展開。また、ほかの出演陣と対談、鼎談も行なう予定。ヨホホ研究所を読んで気になっていた人は、本物のテンダーさんに会うチャンスです!