- カルチャー
アウトドア業界で働きたいと思っている人は、まずはこれを読みましょう!
2015.02.02 Mon
滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負
キャンプに行って、山に登って、フェスに行って……、一年中アウトドアで遊んでいても、お金がもらえる、夢のような仕事が本当にあります。アウトドアが大好きな人にはたまらない仕事です。でも、誰にでもできる簡単なお仕事というわけではありません。本当にアウトドアが大好きで、お金のためではなく、遊びのためにすべてをかけられる人でないと務まらないかもしれません。
とうとう、あの不滅のロングセラー就職読本「なるにはBOOKSシリーズ」から『アウトドアで働く』(ぺりかん社刊)が刊行されました。なるにはシリーズは、少年少女の未来の夢を応援することを目的に刊行された職業紹介のシリーズで、創刊から30年以上、現在まで140冊(補巻・別巻含む)以上を刊行しています。
著者・須藤ナオミ 1975年生まれ。日本体育大学体育学部卒業。学生時代はライフセービング部に所属。卒業後、ラフティングガイドとして働く。その後、アウトドアメーカーに入社、ブランドプロモーションに携わる。現在は、フリーランスとしてアウトドアや登山、カルチャーなどの雑誌媒体を中心に写真撮影や執筆をしている。
編・キャンプよろず相談所 さまざまな野外フェスの運営サポートを行なうとともに、メディアを通じアウトドアやフェスの魅力を伝えているフリーランス集団。
先行きの見えない閉塞した今の日本社会において、キャンプや登山、フェスといった自然志向のアウトドアレジャーやライフスタイルを志向する人が増えるとともに、アウトドアを仕事にしたいと志す人が、近年とても増えています。
本書では、アウトドアに関わるさまざまな仕事に従事する9人のインタビューとともに、アウトドアの仕事の世界と、その世界で働くための方法を紹介しています。著者は、ラフティングガイド、アウトドアメーカー勤務を経て、いまでは野外イベントの制作や雑誌の編集、写真撮影までをひとりでこなす、よろずライターのミンミンこと、須藤ナオミ。編集は野外フェスティバルで運営サポートを行なうとともに、アウトドア専門誌を中心に執筆・編集などを行なう“キャンプよろず相談所”です。
読者は、中高生から就職を前にする大学生をおもな対象としていますが、社会人のかたで、これからアウトドア業界に転職してみたいという方も必読です。そもそもアウトドアというものは、どんな世界なのか、どのような経緯で生まれたカルチャーなのかなどがわかりやすく解説してあります。本書を読めば、アウトドアに関わる仕事が、どんなに夢のある、すばらしい仕事なのかがわかるでしょう。
●なるにはBOOKSシリーズ
『アウトドアで働く』
■須藤ナオミ=著、キャンプよろず相談所=編
■ぺりかん社刊
■定価:1296円(税込み)
体裁:B6判/並製/160頁
ISBN978-4-8315-1397-7
■本書の構成
1章 アウトドアの仕事とは
2章 用具にかかわる仕事
① アウトドア用品店販売員
② 個人ショップ経営
③ アウトドアメーカー
3章 フィールドにかかわる仕事
④ 登山ガイド
⑤ ネイチャーガイド
⑥ 山小屋従業員
4章 メディアにかかわる仕事
⑦ アウトドアライター
⑧ 山岳カメラマン
5章 安全と命にかかわる仕事
⑨ 山岳警備隊員
6章 まだまだあるアウトドアの仕事
クライミングジムスタッフ/山岳旅行のツアーリーダー(添乗)
/キャンプ場スタッフ/フライフィッシングガイド
/シーカヤックガイド/ラフティングガイド
/自然学校スタッフ
第2章の用具に関わる仕事では、ハイカーズデポの土屋智哉さんにインタビュー。これまでの小売店での販売経験を活かして個性的な自分の店をオープンした。
第4章のメディアにかかわる仕事では、山岳カメラマンの星野秀樹さんにインタビュー。自然と向き合い、プロとしての納得できる1枚を撮る過酷なカメラマンの世界を紹介。
最近注目の山岳警備隊は、人気の職業だ。安全と命にかかわる仕事だけに厳しい世界でもある。登山者を助けたいという、熱い気持ちが原動力だ。
子どもたちといっしょに自然から、いろいろなことを学べるのがネイチャーガイドの魅力だ。子どもたちが何を見て、何を感じているか、自然とのコミュニケーションはもとより、子どもから学ぶことも多いという。