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さわやかな秋晴れにはスラックライン。ただ乗るだけで気持ちがいいってホント?
2015.10.20 Tue
スラックラインって見た目は派手だけど、じつはシンプルにも楽しめて、それが本当にラインに“乗るだけ”で気持ちいいってこと知ってますか?
サーフィンやスキー、スケートボード、スノーボードというのは、二本脚の動物でないと楽しめないもの。スラックラインも同様で、さらには、体操競技などとはちがって自然のなかに身を置いて楽しむものです。
生物学的には本来ならニ本脚だけで走ったり、飛んじゃったりするだけでも奇跡なのに、それを自分じゃどうしようもない環境でやってしまおうっていうんだから、人間ってものは……。そもそも、サーフィンのチューブや雪山のクリフドロップなんて到底あり得なかったわけですよね。
で、いろんな人たちがいわゆる“ヨコノリ”でそれぞれの楽しみを追及してゆくなかで、唯一共通していることがひとつ。
それは“バランス”。
むかし、有名なアスリートやレジェンドたちが口を揃えて放つ言葉のうちのひとつに“自由”ということばがありました。個人的には最初はただの現実逃避という言葉と重なっていたけど、じつはこの“バランス”を完全に自分のものにした、というヨコノリの完成体になった(近づいた)というコミットメントのような気がするように思えています。
ぼくたちがそんな“自由”を手に入れるのはハードルが高すぎるかもしれないけど、最初の入口で気づく“気持ちいい”って感覚は、逆にその瞬間からうまくなるまでしか得られない”ゾーン“なのです。
ついでにいうと、その気持ちいい瞬間を体感しているときにでも、体は自然に逃げられようもなく鍛えられているし、これまでに体感したことのない進化が行われているのです。とくに“初めての行動”によって脳内は刺激され、ドーパミンが発生し、興奮状態となり、いわゆる“ハイ”の状態となっていきます。
これが5cm幅のライン一本でできるものでしょうか? サーフィンみたいに苦しいパドルもしなくていいし、スノーボードやスキーみたいに寒いなかでやらなくてもいい。
ただ、ラインに乗って自分の重心がどこにあればいいかを自分の体と相談しながら、じっくり取り組めばいいのです。ひとりでもできるし、仲間と笑いながらやるのもいい。集中モードでもいいし、リラックスモードでもいい。とにかく、ラインと一体化した瞬間に、絶対に落ちない! っていう瞬間が感じ取れたら、もうあなたは立派なスラックライナーです!
ラインの虜となり、もっと乗っていたいという衝動から逃れることができずに、何度も何度もラインに乗り続けてしまうようになるでしょう。もっともっとうまくなって行くと、その先は見栄えのいいトリックに惑わされることもありますが、それはあくまでギャラリーのため。
最初は“乗るだけで気持ちいい“と実感できれば、それでいいのです。スラックラインで、心身共に健全でいられるようにしたいものです。
スラックラインのリーディングブランド「ギボン」のHPには、無料体験会などイベントスケジュルがぎっしり。スラックラインに関するあらゆる情報が網羅されていますので、ぜひ一度チェックしてみてくださいネ。詳しくはコチラ。
スラックラインの世界観を映像で楽しみたい人にはこちらがオススメ。以下の動画を見てみましょう!
(text by U.M.A)
■Welcome to slackline world
http://www.youtube.com/watch?v=ebK53xvYp_0
さらに、実際のスラックラインのトリックを自分の目で見てみたいという人に。今週末の10月24日には長野県の小布施にて、日本で唯一のスラックラインコンテストのシリーズ戦の最終戦が行われるそうですよ。詳しくはコチラ。