- カルチャー
北極男・荻田泰永さん「世界初 グリスフィヨルド〜シオラパルク 1000km単独徒歩行成功」
2016.05.20 Fri
現地時間で2016年5月16日午前10時、あの北極男が一つの旅を成し遂げました! しかも世界初という快挙です。
今回歩いたのはカナダ最北の町・グリスフィヨルドから、グリーンランド最北の先住民族の町・シオラパルクまで。フィヨルドの丘を登り、例年よりも気温が上がったことで崩れまくる海氷を乗り越え、雪をかき分けながら歩いた距離は約1000km。まったくの無人地帯を3月31日から5月16日までの、46日間をかけて無事に歩き通しました。
2016年5月16日、「シオラパルク到着、ゴール時の写真です」としてブログに掲載されている荻田さん。元気そうですが、決して楽な行程ではなかったはず。どんな冒険だったのか、早く聞きたいですね!
(『北極冒険家荻田泰永のブログ 北極点を越えて(http://blogs.yahoo.co.jp/ogita_exp)』より
「オールドエスキモーの道」とも呼ばれるこのルートは、陸と水路とが入り交じる複雑なもの。もちろん、ハッキリとした道があるわけでもありません。過去さまざまな冒険史に登場していますが、ここを一人の人間が自分の力だけで結んだ例はありませんでした。
今回のルートの全体図です。こうしてみると、海を渡っているのがとても不思議。もちろん、凍った海を歩くわけです。誰とも会うことのない46日間とはどんなものなのか、まったく想像がつきません
(資料提供:荻田泰永 北極点事務局 https://www.facebook.com/northpoleadventure)
北極点への単独無補給徒歩到達をめざす荻田さんですが、今年は海氷のコンディションが良くないことから極点へのチャレンジを延期。自分の知識と経験を注ぎ込み、じゅうぶんな手応えを感じられる冒険として「オールドエスキモーの道」を選びました。そして様々な困難を乗り越えてたどり着いたシオラパルクで改めて、「オールドエスキモーの道」を徒歩でつないだ世界初の人間であることが確かめられたのです! やった〜〜、北極男すげ〜〜〜〜!!!
その荻田さん、旅の疲れをものともせずに現在は帰国の途についているとか。なんと成田到着は明日、5月21日。帰りのルートもシオラパルク⇨カナック⇨イルリサット⇨カンゲルサック⇨コペンハーゲン⇨ドーハ⇨成田という、最後二つ以外はどこ?って地名が並びます。帰国後はきっと、取材やら講演やらで忙しくなるとは思いますが、まずはゆっくり身体を休めていただいて、時間ができたら旅の様子を聞かせてもらいましょう。おめでとう、北極男! そしてちょっと早いけど、お帰りなさい!!
今後の荻田さんの活動など、詳しくはこちらへ。
荻田泰永 北極点事務局Facebook
https://www.facebook.com/northpoleadventure/
北極冒険家荻田泰永のブログ 北極点を越えて
http://blogs.yahoo.co.jp/ogita_exp/