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【海外】例の「ひとりダッシュ村」の人、驚くべき技術革新を成し遂げる!
2016.08.02 Tue
ちょくちょくお知らせしている、Primitive Technologyの人です。今回は見進めていくうちに、え! ええ!! うわ〜〜〜〜!!!って驚きレベルが段階的に上がっていきます。
例によってジャングルに一人、文明社会から一切ものを持ち込まずにどこまで生活できるか、にトライしている彼ですが。今回は「ふいご」を作ります。ええ、たき火に空気を吹き込むアレです。
その作り方に今回も、なんと手先の器用なことよと感動していたところ。ふいごは驚くべきケースに入れられてパワーアップ。そしてたき火の炎をどんどん大きくしていきます。このあたりで何かに似てるなと、分かる人には分かりますが、最終的に映し出されたものを見てビックリ! 彼の中での一つの時代が終わり、新しい時代へと突入しました。
今回は、人類の発展もかくやと思わせる内容です。大いなる好奇心をもってご覧くださいませ。
■Forge Blower
「たき火に強制的に空気を送り込むふいごをつくりました。最初はバークの木の皮で仰いでいるだけでしたが、長さ20cm、幅5cmのバークの木の皮2枚を組み合わせて4枚羽の回転式の風車を作りました。羽に角度はつけていないので、ただ外側に空気を送ることしかできません。風車は取り付けたもみ木を両手で挟んで回転させますから、風車は回転を細かく止めることになり、効果的とは言えません。
そこで火にむだなく風を送れるよう、粘土を使って風車にハウジングをつけることにしました。ハウジングの大きさは25cm幅で、高さは8cmほど。真ん中に6cmほどの穴をあけて、そこにもみ木を通してあります。この穴から空気が引き込まれ、吹き出し口からたき火に向かって送り出される構造です。こうして中の風車を回すと、吹き出し口から空気が出てきます。肝心なのは、風車をどちら向きに回しても空気が出てくるということです。
大型の風車を作ったりベルト式の回転機構をつけるかわりに、75cmほどの長さの弓を作りました。風車の軸を支えるフレームを作り、バークの繊維を使って紐を作り、その紐をもみ木に巻き付けます。こうすれば弓を押したり引いたりするだけで、効果的にたき火に空気を送り込むことができます。
次におこなったのは小川から鉄酸化物を含んだバクテリアを集めてくることです。それらを木炭粉や木灰と混ぜ、円柱形の塊にします。かまどを炭でいっぱいにして円柱を入れ、火をつけます。塊一個は溶けて、1mmほどのごくごく小さなスラッグになります。私の興味はたくさんの鉄を作ることではなく、ふいごを使えば、かまどの温度を鉄が集められるほどにまで上げられることを確かめたかったのです。
弓に使った紐はすぐに切れてしまうため、交換用にかなりの数を用意しておかなければなりませんでした。これはふいごとかまどを使って高温を得る、簡単な方法を確かめることにつながったと思います」(コメント抜粋・要約)