- カルチャー
【海外】再生回数12万回を超える、dpsのばふばふパウダースキームービー「The Weight of Winter」
2016.11.08 Tue
オープニングから、日本だ!って分かってしまうのはなぜでしょうね? 雪の降り方でしょうか? それとも地形や植生や構造物の雰囲気を画面から感じ取っているから?
dpsというスキーメーカーがプロモーションのために作り続けているスキームービー「The Shadow Campaign」は、毎回その質の高さと滑り手ならではの着目点で好き者の心をくすぐる名作揃いです。
その中でも再生回数が12万回を超えているのが「The Weight of Winter」。北海道の吹雪の中、上質のパウダーを求める3人のスキーヤーが、雪を踏みしめて歩いて行きます。メンバーはサンティアゴ・グスマン(Santiago Guzman)、ピアーズ・ソロモン(Piers Solomon)、そしてステファン・ドレイク(Stephan Drake)。
サンティアゴはアルゼンチン出身。かつて「The Shadow Campaign」の『Sun Dog』で、愛犬のコンガと共に雪山を楽しむ様子が映像になりました。そのムービーもAkimamaで紹介したことがあります。
http://www.a-kimama.com/culture/2015/07/31477/
ピアーズ・ソロモンはスイス生まれ。子どもの頃からアルプスの急峻な山を滑っていただけあって、高速行きでの板さばきは鮮やかのひとこと。スキーフォトグラファーとしても活躍する多彩なスキーヤーです。
そしてステファン・ドレイクはニューヨーク出身。けれどコロラドのおじいちゃんの家に通ってスキーを楽しみ、パウダーでの卓越した技術を身につけました。その才をいかして、2005年にDPSを設立。そう、ステファンはこのスキーメーカーの社長です。
ちなみにdpsとは「DrakePowderworkS」の意味。深い雪を滑ることに特化したスキー、というわけです。
こうした3人が、世界的にも質の高さ、深さ、斜面のおもしろさで知られる北海道にやってきました。そこで展開される、うっとりするほど深い深い雪、風にたなびくスプレー、ひらひらと軽やかなターン、不安なところが一欠片もないジャンプなどのシーンには見とれるしかありません。
しかもドローンの使い方がとても自然で、違和感をまったく感じさせません。撮影だけでなく編集も音楽も実に巧み。この品質の高さには驚きです。
海外から見た日本の魅力、という意味ではなかなかに手応えアリの4分20秒。冬はもう目の前ですよ。
The Shadow Campaign // The Weight of Winter from DPS SKIS on Vimeo.