- カルチャー
実戦主義選曲録 其の十 二十歳に贈る「なすがままに〜Let It Be」
2017.01.17 Tue
野外選曲家・河合桂馬の実戦主義選曲録 其の十
Let It Be/The Soulettes & The Upsetters
『苦境に立たされたことに気づいたら
マリア様が現れて
叡智の言葉をくれた なすがままに
暗闇に包まれた時も
彼女は目の前にいて
叡智の言葉をくれた なすがままに
なすがままにゆけばいい
叡智の言葉をささやくのさ なすがままに』
あけましておめでとうございます。本年もどうぞ「実戦主義選曲録」を宜しくお願いします。
ということで、河合桂馬の2017年一発目のフェスDJは、1月9日の成人の日に渋谷GAMEで開催された「BIG HOMIE CARNIVAL」でした。ライフスタイルブランドである「Cloveru」主催の屋内型フェスで、GOOFY'S HOLIDAY、DJ GORIなど、Cloveruゆかりのアーティスト、DJが出演しました。10時30分という少し早めのオープン時間にも関わらず、会場外にはオープン待ちの行列。イベントスタートと同時に会場は熱気に包まれました。
ちなみに1982年生まれである僕の成人式は2003年の1月でした。一年浪人して2002年に大学に入り、一年生で1単位(体育)しかとれずに留年するという事実はその2ヶ月後に知ることになるのですが(笑)。
二十歳の時に、女の子にモテたいというヨコシマでありがちな動機でDJをはじめてから、今年でDJ活動15年目を迎えることになります。大学を5年かけて取得単位ギリギリでなんとか卒業し、卒業後は新卒で洋服屋に勤め、その後アウトドアブランドのPRという仕事を経て、今はDJを生業にしているなんてことは、当時の二十歳の僕は想像もしてなかったけれど、ひとつ言えることは、今までの経験すべてが僕の財産であり、自分の気持ちに正直に、なすがままにやってきただけだということです。
イベント当日の朝、二十歳の頃に無理して買ったダナーライトを履き、二十歳の頃から使い続けているベスタックスのレコードBAGにこの曲を入れて、会場に向いました。
「Let It Be/The Soulettes & The Upsetters」
言わずと知れたビートルズの名曲ですが、これをそのまま原曲でかけるのはDJとして面白くないので、こんなリミックスを。
今年一年、どんな年になるかはわかりませんが、なすがままに楽しんでいきたいと思います。
『この世界を生きる 傷ついた人々が
答えはそこにあると感じるのさ なすがままに
離ればなれになる日が訪れても
また会えるチャンスだってまだ残っていて
答えはそこにあるのさ なすがままに
なすがままにゆこう
叡智の言葉をささやくのさ なすがままに』
文=河合桂馬 http://keimakawai.com