- カルチャー
【CAJニュース】環境保全と利用を持続可能な形で推進する7つのプロジェクト。2019年度助成先が決定。
2020.04.09 Thu
滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負
昨年9月に一般社団法人となったコンサベーション・アライアンス・ジャパン(アウトドア環境保護基金/以下CAJ)は、3月17日(火)東京・渋谷で2019年度の後期助成金申請に対する審査会を開催した。
審査対象となった2月15日締め切り分の後期申請は全部で35件。前期に比べて申請数は大幅に増え、事前審査の段階から当日の審査会まで、さまざまな角度から活発な議論と検討が行なわれた。
そうした厳正なる審査の結果、以下の7団体のプロジェクトに支援が決定した。
南アルプスマウンテンバイク愛好会
【中尾山外一字恩賜県有財産保護財産区植樹用地巡視活動 】
緑のダム北相模
【相模湖・若者の森づくりプロジェクト】
プロジェクト保津川
【保津川の清掃活動及び環境教室による「里川」の再生】
つくばトレイルガーディアンズ
【筑波山における参加型・環境保全型トレイルサイン整備プロジェクト】
信越トレイルクラブ
【信越トレイル延伸に伴うトレイル整備事業 】
日本フリークライミング協会
【小川山プロジェクト 】※継続支援
檜枝岐村
【 会津駒ケ岳山頂湿原木道整備事業 】
以上で、2019年度の助成金総額は、前期の4団体と合わせ、総額5,794,000円となった。
このたび、新規助成先に決まった「檜枝岐村」は、CAJのこれまで19年間の助成活動のなかで、初めての地方自治体への助成となった。支援の対象となったのは、百名山の一つでもある会津駒ケ岳の山頂湿原木道整備事業。本来は、国立公園である会津駒ケ岳の登山道は、環境省が管理を担うべきものであるが、予算と人材の不足により、なかなか整備が追いつていない。貴重な高山植物の保護と登山者の安全確保は喫緊の課題であり、ふるさと納税やクラウドファンディングなど、村はこれまで、さまざまな支援策を模索し続けてきた。
CAJとしては、会津駒ケ岳のアウトドアフィールドとしての価値に加え、資金的な援助だけでなく、今後は活動をサポートするマンパワーの提供など、檜枝岐村との包括連携協定なども見据えた協働プロジェクトの可能性も示唆したうえで、自治体への支援を決定した。国や行政だけでは追いつかない、日本の自然環境保護活動の課題解決に、CAJが果たす役割は、今後、ますます重要になってくるだろう。
助成金を必要とする団体は、コンサベーションアライアンスジャパンのホームページからお申し込みください。