- カルチャー
「WEAR MASKS. LOVE OTHERS.」シューズブランドのKEENがマスクを製造し、15万枚を配布
2020.04.24 Fri
トレッキングやハイキング、フェスやキャンプにウォーターアクティビティ、そんなアウトドアシーンの足元を支えている、アウトドアズマンなら誰しもが知っている大人気メーカーがある。アメリカ発のシューズブランドの「KEEN」だ。
KEENの原点ともなった、爪先を守れるサンダルの「NEWPORT」や、アウトドアのみならずタウンユースでも人気の「ジャスパー」、コードを編んだ独特なデザインの「ユニーク」、は定番なので、いちどは目にしたことがあるだろう。どのシリーズもカラーバリエーションと派生モデルが豊富で、必ずお気に入りの一品が見つかるはずだ。
そんなKEENは環境保護や社会貢献に力を入れている。2019年秋に発生した台風15号と19号、2020年冬のオーストラリアでの大規模森林火災への災害支援は、まだ記憶に新しい。
新型コロナウイルス(COVID-19)に対しては、“Together we can help(あなたといっしょだから、できること)” をテーマとし活動を行なっており、3月には医療関係者や、みなの生活基盤を支えるために自宅勤務ができないでいる人など、新型コロナウイルスと立ち向かっている全世界の人々へ10万足のシューズを無償提供している。
そして今回は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、世界的な課題となっているマスク需要を受け、タイにあるKEEN自社工場の一区画をマスク製造のラインにし稼働させた。ここで製造されたKEENのマスク15万枚を全世界に無償提供するのだという。
タイのKEEN自社工場とスタッフたち。
→製造の様子はKEEN公式YouTubeチャンネルより
日本国内では、被災地・児童養護施設・女性用シェルターに配られる。
※・一般社団法人 OPEN JAPAN:日本全国の災害支援を展開。被災者の心に寄り添った、臨機応変な活動。
・特定NPO法人 みらいの森:アウトドア体験を通じて児童養護施設に暮らす子どもたちを支援。
・有限会社ビッグイシュー:ホームレス状態の人の社会的自立を雑誌『ビッグイシュー』で支援。
・特定非営利活動法人BONDプロジェクト:10代20代の生きづらさを抱える女の子を支援。
などをはじめとした団体へ提供。
そして朗報がある。4月28日(火)より、国内KEEN公式オンラインストアにてシューズを購入した人へもマスクを届けてくれるそうだ。ただし、配布予定枚数に達し次第終了となる。
→公式オンラインストアはこちら
※開始日は前後する場合もあり。医療用マスクではない。
マスクの素材にはシューズで使用する生地を活用している。シューズ製造を行なうKEENの得意分野である立体縫製を活かした立体マスクは、フィット感が高い。
リバーシブル仕様で、洗って繰り返し使用できるそう。
だれもが買う権利があるのだが、できればマスクに余裕のある人はシューズの購入を遅らせ、必要としている人の手元に届くよう気をつかってくれるのを切に願う。