- カルチャー
鈴木みき×人気山まんが作家たちがコラボした「山小屋支援手ぬぐい」で、山小屋に恩返し。
2020.08.10 Mon
『悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門』(平凡社)、『山テントで、わっしょい! 極める「山女子」のヨロコビ』(講談社)、『鈴木みきの富士登山ご案内』(イースト・プレス)などなど、気が付けば著作ももう16冊を数えるまでに……。
人気イラストレーターの鈴木みきさんは、本当に山が好き。山が大好き過ぎて、山小屋で働き、山の雑誌にイラストを描き、山へといざなう本をたくさん書くようになった。そして、自分を育ててくれた山のためにできることを! と、はじめたのが自身のオリジナルブランド「勝手に山のこと」である。本人の言葉を借りれば、
勝手に山を好きになって
勝手気ままに山を歩き
勝手に山に励まされ
勝手に山にお礼したくって
勝手に作ってみました
勝手にこの売り上げから
3%を山のために使います
誠に勝手である。イラストレーターである自身の能力を生かし、のほほんとした鈴木みき流のほんわかタッチで、山に便利なちょっとしたものを「勝手に」生み出している。
たとえばライチョウのイラストを描いたトートバッグは、支援先を妙高・火打のライチョウ保護活動をしている団体に。たとえば、白馬・八方池山荘のオリジナル手ぬぐいは、八方尾根の植生回復にあたっている団体に。そして、ポンチョトイレ&防水袋は、早池峰山のトイレ問題に長らく取り組んできた団体へと、売り上げの3%を勝手に寄付しているのである。
そんな勝手気ままな鈴木みきさんが、いま取り組んでいるのが「山小屋支援コラボ手ぬぐい」である。
コロナ禍のいまである。山に行けない、行きづらい日々にもんもんとした緊急事態宣言が続いていたあの時期、みきさんは山まんが仲間ともいえる人気作家たちとインスタグラム上でコラボまんがの企画を展開していた。『山と食欲と私』の信濃川日出雄さん、『でこでこてっぺん』のゲキさん、『ヤマノススメ』のしろさんの3人である。
左から「鈴木みき×信濃川日出雄(山と食欲と私)」編、「鈴木みき×ゲキ(でこでこてっぺん)」編、「鈴木みき×しろ(ヤマノススメ)」編。
このインスタ企画がきっかけとなり、さらに一歩踏み込んだのが今回の山小屋支援の手ぬぐいで、みきさんのブランド「勝手に山のこと」がその製作元となっている。「#enjoy mountain comics WE LOVE 山小屋2020」と大書きされた手ぬぐいには、前出の山まんが作家たちの山小屋への愛あふれる「ひとコマ」まんがが描かれている。
この手ぬぐいの販売価格は1枚1,400円。そのうちの500円を山のための寄付に使おうという仕組みである。あれま、この比率は「勝手に山のこと」の3%どころではない……それほどに、今回は緊急事態ということでしょう。みきさん曰く、
山小屋は本当に苦労されています。
開けるも赤字、閉めるも赤字のなか
登山者のために苦渋の決断しています。
一軒もなくしてはいけません。
山小屋支援手ぬぐいは、赤と青、それぞれ500枚ずつの2色展開で計1,000枚を作成。1枚につき500円の寄付となるので、総計50万円をめざしている。寄付先は山と溪谷社とヤマップの山小屋支援基金クラウドファンディングで、それぞれ「山小屋エイド基金」と「#山小屋支援プロジェクト」となる。販売の取り扱いはエイアンドエフ。
自分でいうのもなんですが、二度とないレアコラボです——鈴木みき
山への恩返しは、こんなカタチでもできる。レアな山まんがコラボ手ぬぐいを手に入れて、ぼくらも山小屋の支援をしよう!
■#enjoy mountain comics 山小屋支援手ぬぐい
価格:1,540円(税込)
サイズ:370×900mm
カラー:レッド、ブルー
販売:エイアンドエフ