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さっそく高尾山口駅前にオープンした「タカオネ」でテレワークをしてきたぞ! 合間にトレランして大満喫
2021.07.19 Mon
河津慶祐 アウトドアライター、編集者
Akimama読者のみなさまこんにちは。平日を休みにして、長期連休で縦走登山を企んでいる河津です。原稿を書いているのは7月18日の日曜日。昨日オープンしたタカオネに早速おじゃまし、テレワークをしています。
タカオネのテレワークプランは7〜18時。1,500円で10時間まで客室以外の施設を利用することができます。なんとWi-Fiとコンセントが利用可能のほか、トレランシューズのレンタルも無料(*1)。
(*1) 一般客もトレランシューズは無料で借りられます。
あいにく、18日の営業は12時から。時間をフルに使おうと、ちょうど12時にタカオネに着くよう向かいました。
みな新施設に興味津々。
オープン2日目ということもあり、続々と人がタカオネに入っていきます。ハイカーらしき格好の人はもちろん、地元の老夫婦、ランナーやローディー(ロードバイク乗り)などさまざま。
タカオネスタッフが手作りしたというサイクルラック。
高尾山を下山した帰りに寄った人は、シューズを洗いついでにリユースアウトドアギアを見て回っていました。
Akimamaファンならもう読んでいるかと思いますが、タカオネにはオープン前の内覧会で一度訪れたことがあります。施設の詳細はそちらの記事でどうぞ。
【7月17日(土)、高尾山口駅前に高尾エリアを遊ぶ拠点となる施設「タカオネ」が開業する!】
さて、勝手知ったる(?)タカオネなので、迷うことなくレセプションへ向かいます。そこにいたのはトレラン仲間でもあるマネージャーの壽榮松(すえまつ)さん。
「河津さんありがとうございます。テレワークプランの利用者は初です!」
土曜日に開業して、その翌日の日曜日なら、そりゃあテレワークする人はまだいないでしょう。という言葉を心に秘めつつ、1番乗りにうれしく思っているテイで受付をすませます。
テレワークプランの受付をすませると「WORK PASS」を受け取れる。これを首にかけていれば2階以上の施設を利用することができる。
腹が減っては軍はできぬ。ともいいますし、仕事の前にまずは「KITCHEN」へ。
座席は8〜9割ほど埋まっているようです。オープン直後なのに大盛況! おひとりさまなのでカウンター席へ通されます。
ランチメニューは日替わり料理のほかにアラカルトやデザートなど。日替わりのカレー(バターチキンカレー)やパスタ(ベーコンとキャベツのトマトソース)に惹かれながらも、チキン南蛮とジャーマンポテトがのっている「タカオネプレート」をチョイス。
ジャーマンポテトで使用しているイモは、八王子・中西ファームで取れた「アンデスレッド」「キタアカリ」。タカオネでは積極的に八王子産の食材を使用しているようです。
デザートは夏らしく、パッションフルーツとマンゴーのアイス。
食事を終えたら、まずは景色のよい「ROOF TOP」(*2)で仕事をしようと屋上にあがります。
(*2) 「ROOF TOP」へはエレベーターで行けないので要注意。5Fから階段を使います。
この日は梅雨が明けた直後の快晴。高尾山方面の眺望が抜群です。タカオネのTwitterで見て気になっていたソファに座り、早速仕事に取り掛かることに。
左の中程に見えるのが高尾山のケーブルカーの清滝駅。見えにくいが、奥の稜線上には高尾山駅も。
景色を見ながらテレワーク。すぐに寝れそう。タカオネは屋上にもWi-Fiが飛んでいます。ちなみに、“アウトドア” メディアなのでAkimamaの夏はハーパン・サンダルがフォーマルウェア。
しかし暑い……。この日は北海道や東北で猛暑日を記録するような暑さ。高尾でも30度をこえ、真夏日な気温となっています。ということで、つぎは涼しい「LOUNGE」に移動します。
空調がばっちりきいた「LOUNGE」はテレワークに最適。山好きにはたまらない『山と渓谷』や『ROCK&SNOW』も置いてあります。
ふと外を眺めると、目の前には高尾山口駅の町並みと、深い緑の山々が。
(左)「LOUNGE」にはフリードリンクが置いてあります。(右)『狩猟生活』おもしろそう!
今日はタカオネを満喫すると決めています。時間は15時。まだ外は30度以上でしょう……。しかし、ここは取材魂を全開に! Onのシューズを借り、荷物を預け、タカオネの裏山である南高尾と呼ばれるエリアを走りに出発です!!
レセプション横にあるシューズラックからシューズをチョイス。3種類、0.5㎝刻みで用意されています。
選んだのは「クラウドベンチャー ベンチャー ピーク」。ラグが深く、硬め。ロードを走ると硬さが気になるが、土のトレイルに入ると、ラグがしっかりくいついて、グイグイ登っていけました。
タカオネのすこし先からトレイルに入り、四辻に上がります。このあたりが南高尾と呼ばれるエリア。高尾山は稲荷山コースでも人が多く、走るのをためらってしまいますが、このあたりなら気持ちよく走れます(*3)。
(*3) 南高尾エリアには登山地図にのっていないトレイルが多数あります。必ず、地図とコンパス、またはGPSを持って歩くようにしてください。
トレイルは木陰で風がよく通り、真夏日といっても気持がちいい。
走ったのは小1時間、約5㎞ほど。着ていたTシャツは汗でびっしょりです。またテレワークを続けたいのですが、このままでは……。となるとシャワーでしょう! レセプションに声をかけ、500円を支払いシャワールームへ入ります。
シャワールームにはシャンプー、コンディショナー、ボディーソープを完備。おどろいたのは水圧! 勢いがよすぎて、エヴァの使徒の鳴き声のような「ヒィャーーー」という噴射音が。
さっぱりしたら「LOUNGE」にて、シャワーで火照った体を涼ませながら仕事を再開です。あとはラストスパート。18時まで仕事するのみ。
リユースアウトドアギアを取り扱っている「UZD」で買ったアイテム。片方無くして使えなくなっていたエバニューの「チタン十字ゴトク」と、所持しているコンパスに気泡が入ってしまっていたので、スントのコンパスを購入。どちらも定価の半額ほど。コンパスは新品かと思えるほど状態がよかったです。
時間になって1階へ降りてみると日中の様相とは変わっていました。日が陰り心地のいい風が吹くなか「NAKA-NIWA」でゆったり食事をする若者たち。表をみると登山者の姿はなくなり、山ではヒグラシが鳴いています。
日帰り登山だと、この時間の高尾を感じることがなかなかできません。明け方や夕暮れといった、通常では高尾にいない時間帯こそ、タカオネの真髄なのかもしれません。
もうすこし暗くなり焚き火もはじまると、さらに雰囲気がよくなりそう。食事は「KITCHEN」だけでなく、「NAKA-NIWA」でも食べられます。
さて、タカオネのテレワークプランを満喫した1日。いかがでしたでしょうか。コロナ禍でテレワーク主体になっている山好きな人も少なくないでしょう。自然を感じる高尾山の麓で仕事をし、合間に山を登りにいける。こんな働き方は控えめにいっても最高でした。これで仕事あとにビールを飲めるように(*4)なったらもう……。
(*4) 緊急事態宣言を受け、8月22日までアルコール類の提供を停止しています。
ひとつ気になったのはフリードリンクの種類です。いまは水とお湯のみ。シューズが無料なので欲張ってはいけないのかもしれませんが、ジュース系はなくとも、お茶があるとより魅力的になってくるでしょう。
19日(月)からは平常通り7時から利用ができるそう。いつもとちがうテレワークがしたいなって人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか!
さあ、今日働いたぶん、どの日を代休にしようか。どの山を歩こうか。いまからワクワクが止まりません!!
タカオネ・テレワークプラン詳細
▶︎料金:1,500円/日
▶︎利用時間:7:00〜18:00のうち10時間
▶︎無料サービス:Wi-Fi、電源、LOUNGEの飲み物飲み放題、荷物預かり、トレランシューズレンタル
▶︎有料サービス:シャワー(500円)
▶︎利用できるスペース:KITCHEN、NAKA-NIWA、LOUNGE、HALL、ROOF TOP
※予約不可。どのスペースも団体による貸切があった場合、使用できません。