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箱根町とゴールドウインが強力タッグを結成! アウトドアの見地から、「箱根の自然と歴史・文化の魅力」を再発見。「地域活性化に関する包括連結協定」締結から見える未来。
2022.04.12 Tue
麻生弘毅 ライター
ゴールドウイン代表取締役社長・渡辺貴生さん(左)と、箱根町長・勝俣浩行さん
2022年3月9日、ザ・ノース・フェイスやヘリーハンセンなど、数々のアウトドアのブランドを展開するゴールドウインと神奈川県足柄下郡の箱根町が「地域活性化に関する包括連結協定」を締結した。
「富士箱根伊豆国立公園」を有する箱根町には、箱根外輪山の最高峰である金時山(1,212m)や富士山を望む芦ノ湖、噴気が立ちのぼる火山活動を間近で体感できる大涌谷など、豊かな自然や美しい景観を誇る一方で、江戸時代から続く物流の大動脈・東海道の要所であったことなどから、独自の文化、歴史を醸成してきた。そうした箱根町が誇る自然の美しさと趣ある文化の味わいを、アウトドア的なアプローチから、より積極的に発信しようという狙いのもと、締結されたのが、今回の「地域活性化に関する包括連結協定」だ。
ゴールドウインと自治体による包括連携協定の締結は、2020年の山梨県北杜市、2021年の北海道斜里町に続く3例目。また、ゴールドウインは2020年10月に「国立公園オフィシャルパートナーシッププログラム」に基づき、環境省と「国立公園オフィシャルパートナーシップ」を締結しており、今回は斜里町に続く、国立公園を有する自治体との包括連携協定の締結となる。北杜市ではJR小淵沢駅と南アルプス、八ヶ岳方面の登山口を結ぶ、シェア型登山タクシーである「MOUNTAIN TAXI」を、知床町では町や知床財団、漁業者らとともにアウトドアや産業の振興、環境保全に関する事業を進めている。また、オリジナル商品の売上から2年間で870万円を町に寄付するなど、フィールド事情に精通するアウトドアブランドとして、持続可能な形で地域の魅力を引き出す活動を行なってきた。
今回の締結に際して「地域閑居の保全と未来を担う子どもたちへの支援活動を実施」というスローガンを掲げている。ゴールドウインでは提携するアスリートらを招き、箱根や箱根を訪れる子どもたちとのサマーキャンプをキャンプを計画中。今後の活動に注目したい。
金時山の山頂からは、箱根の雄大な自然と特徴ある地形が一望できる。
「地域活性化に関する包括連携協定」の連携項目
(1) 富士箱根伊豆国立公園の魅力や価値の向上に関すること
(2) 自然との触れ合いを通じた子どもたちへの体験的な学びの機会創出に関すること
(3) 自然環境の保全活動など、次世代に繋がる取り組みに関すること
(4) 地域企業・団体、地域産業との連携・協働による双方のブランディングに関すること
(5) アウトドア・アクティビティの促進や支援に関すること
(6) 地域の防災支援に関すること
(7) 上記のほか、双方の合意に基づく地域活性化に関すること
ゴールドウイン公式サイト
https://www.goldwin.co.jp/
ゴールドウイン 箱根町と「地域活性化に関する包括連携協定」締結
https://corp.goldwin.co.jp/info/page-29339