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【NEWS】気候変動の現実を教えてくれる。アラスカの小さな村にある危機を伝える『ニュートックー反乱を起こす水』上映&オープンフォーラムが開催される。
2023.02.10 Fri
地球温暖化によってもたらされる海面上昇。ツバルやキリバス、マーシャル諸島、モルディブ諸島といった太平洋やインド洋の島々、バングラディッシュなどの海抜の低いデルタ地帯など、世界のいたるところで、そこで暮らす人々の日常が脅かされている。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書によると、日本近海における海面水温の上昇率は世界平均の2倍以上で進行中で、2100年には海面が1メートルも上昇することもあり得るという。海面上昇は遠くの国で起こっていることではなく、身近な問題に他ならない。
Andrew Burton and Michael Kirby Smith.©2023Patagonia, Inc.
「気候正義は社会正義です」というメッセージとともに、パタゴニアから一本のドキュメンタリー映画『ニュートックー反乱を起こす水』が公開される。ニュートックはアラスカのベーリング海沿岸の三角州にある人口360人ほどの小さな村の名前だ。このユピック族が暮らす村は永久凍土の融解や川の侵食により、村全体を上流の安定した土地に移転させる計画に直面している。21世紀におけるアメリカ初の気候難民となるのが、厳しい自然のなかで生きるための知恵を継承してきた360人のニュートックの人たちになる。
Andrew Burton and Michael Kirby Smith.©2023Patagonia, Inc.
国内避難民監視センターによると、気候難民は2020年に3070万人も生まれ、2050年までに強制的に移住を迫られる気候難民は20億人にものぼるとも推定されている。それだけ気候変動による危機が迫っているのだ。
気候変動を抑えるためには、ひとりひとりが何をしなければならないのか。現代の日本でそれを実現するには何が必要かを問いかける『ニュートックー反乱を起こす水』上映&オープンフォーラムが長崎と登場で開催される。まず知ること、そして自分の行動やライフスタイルを考えること。一歩目の大切さを『ニュートックー反乱を起こす水』とフォーラムで受け取ることができるだろう。
Andrew Burton and Michael Kirby Smith.©2023Patagonia, Inc.
『ニュートックー反乱を起こす水』上映&オープンフォーラム
長崎
開催日時:2月26日(日)13時〜
会場:長崎大学経済学部本館12教室
参加費:無料(要予約・申し込み先着順で定員になり次第締切)
東京
開催日時:3月5日(日)13時〜
会場:上智大学四谷キャンパス ソフィアタワー(6号館)101教室
参加費:無料(要予約・申し込み先着順で定員になり次第締切)