- カルチャー
取り返しがつかなくなる前に! アウトドアコミュニティが連帯し、気候変動に対するアドボカシーを展開
2024.10.03 Thu
滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負
冬だというのに降雪がなく、剥き出しになった山肌にリフトの支柱だけがかかるドイツのスキー場
気候変動対策は現在、最も重要な政治課題です。しかし、メディアは裏金だ派閥だ解散だと政局報道ばかりに終始し、選挙の争点になるべき気候変動に関する政策論争がまったく行なわれていないことに危機感を感じます。そんななか、スキーやスノーボードなどの愛好者や事業者などのスノー・コミュニティを中心に、気候変動から冬を守る活動に取り組む一般社団法人Protect Our Winters Japan(POW JAPAN)は気候変動の影響を直接的に受けるアウトドア・コミュニティと連帯して政策や社会に直接的に働きかけるアクション「VOICE from the OUTDOOR COMMUNITY」を実施します。
雪のないスキー場を板を抱えてトボトボと歩いて下るスノーキッズがせつない
これは、現在、策定が進められている日本のエネルギー政策の基本的な方向性を示す「第七次エネルギー基本計画」を前に、アウトドア産業に関わる102社(9月30日現在)、アスリートや登山家、冒険家などが共同で、世界が合意した「1.5℃目標」に沿った気候・エネルギー政策を政府に求める提言書を10月8日に発表。その後、政策決定に関与する国会議員に提言書を手交するというアドボカシー活動を予定しています。
先月、ネパールのカトマンズを襲った洪水は市街地全域を水没させた(AP)