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iPhoneと連携する電動バイク発表!
2013.07.28 Sun
林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者
電動バイクのメリットといえば排気ガスがないことが挙げられてきたけれど。現在ではそれに加えて過疎地や山間部での利用にスポットライトが当たっている。ガソリンスタンドさえもないような地域であっても、ほぼ日本中に行き渡っている「電力」というインフラでバイクを走らせることができれば、農地や山間部での作業には大きなメリットとなる。
今回、電動バイクの開発・製造・販売をおこなうテラモーターズ株式会社が発表したのは電動バイクのニューモデル「A4000i」と「A4000」。
オリジナルリチウムバッテリーを作用することで、フル充電で65km(30km/h定地走行)もの走行が可能。このバッテリーは家庭用100Vを使用して4.5時間で充電可能となっているほか、取り外し式なので満充電のバッテリーと差し替えることもできる。
また最高速も65km/h(ブーストボタン使用時)、登坂能力15度をマークするなど、今までの電動バイクにはない動力性能を与えられている。
このニューモデルのうち「A4000i」についてはiPhoneシリーズとの連携が可能。同時発表となったアプリを使うことで走行時の電力消費、バッテリー残量、走行時のデータなどをモニターしつつ、クラウドデータベースに上げることもできるようになった。
スマートフォンの位置情報を解析することができれば、交通情報やユーザーの趣向など、さまざまなサービスにつなげることができる。これによって、これから電動バイクのマーケットとして注目されている新興国、特に東南アジアでの各種ビジネスが大幅に加速することも期待されているのだ。
これまで海外製の粗悪なパーツを使った電動バイクは、購入後のサポートがないことなどから不評だった。が、テラモーターズでは高い品質と安心できるアフターメンテナンスの供給で、電動バイクの市場を広げていきたいと考えている。
電動バイクは排気ガスがないだけでなく、エンジン音もゼロ。静かな走行性はフェスやキャンプ場でのコミューターとしても最適。アウトドアでも利用価値の高い電動バイクには、今後も注目だ!