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カーミットチェアの生地張り替えがキテル?!
2013.07.09 Tue
渡辺信吾 アウトドア系野良ライター
おしゃれキャンパーさんたちに人気のカーミットチェア。人気がありすぎてグループキャンプすると、どれが自分のチェアかわからなくなるなんてこともあって、購入時に刺繍入れのオプションをオーダーしたり、自作の生地でカスタマイズしたりする人たちも増えて来た。そんなカスタマイズ熱の高まりに呼応するべく、今年の2月から販売をはじめたSOTOLABO(ソトラボ)のカーミットチェア用張り替えファブリックが、今話題となっている。
カーミットチェアはそもそもオートバイ乗りのトム・シェリルによって1984年に設計されたもので、現在もカーミット・チェア・カンパニーとしてテネシー州ナッシュビルに社を構え製造販売している。分解してコンパクトにパッキングでき、しかも快適な座り心地とデザインの美しさが、多くのオートバイキャンパーに支持された。
日本では一部のモト・ショップでの取り扱いがあっただけで、アウトドアショップでの取り扱いはほとんどなかった。2007、8年頃から一部のキャンプ好きの人たちが本国サイトから海外通販で購入し使い始めて話題となり、今や主流となったロースタイル・ミッドスタイルキャンプの定番的なアイテムとして認知され、愛用するキャンパーも多い。
SOTOLABOの代表江﨑氏もそんなカーミットチェア愛用者の一人だった。もともと婦人服の製造・卸の会社を営んでいた江﨑氏は、自分のチェアの生地が破れたことをきっかけに、自ら生地を張り替えて実際にキャンプで使用。その記事をブログにアップしたところ「自分のカーミット用も張替えたい」「私にも作って売ってほしい」などと依頼が殺到。思いの外の反響の多さに自社の縫製工場を使って製品することになり、SOTOLABOというガレージブランドを立ち上げたそうだ。
しかもただ張り替え用の生地を作るだけでは芸がないと、生地自体も焚火の火の粉などで穴があきにくいコットン100%の帆布を採用。また生地のカラーリングも既製品にないナチュラルな色合いを中心に展開するなどリアルキャンパーらしいこだわりが詰まっている。もちろん縫製にも抜かりは無い。30番手のステッチ糸使用、布端はロックミシン仕上げ、ステッチ端にはかんぬき止めで補強など、さすがはプロの仕事。素人には真似できない納得の品質だ。
現在のカラーバリエーションは、生地が8色、ステッチが28色の展開で、その組み合わせは224通り。4,725円〜6,195円(税込)で受注生産にて販売中。生地の仕入れや縫製の手間などを考えると、自作するより購入した方が安いと思えるほど価格設定も良心的だ。
この他サイドポケットなどのオプション、キャプテンスタッグのベンチ用張り替えファブリックなども新たにラインナップ。今後の展開にも目が離せない。
【問い合わせ・購入】
SOTOLABO http://sotolabo.com/