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もしかして、お値段ちょうどいい? NikonのFXフォーマット採用「D610」
2013.10.09 Wed
林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者
Nikonのデジタル一眼レフカメラには、「FX」と「DX」というふたつのフォーマットがあります。
単純に、違うのは光を受け取るセンサーのサイズ。「DX」はデジカメの標準的サイズですが「FX」はそれよりも大きく、35mmフィルムとほぼ同じサイズ。このセンサーが大きければ大きいほど、色も光りも豊かに撮影できます。が、「FX」フォーマットは技術的レベルも価格面でもお高いんです。現行のNikonでラインナップしているのはハイエンドモデルの「D4」と、セミプロ仕様とも言える「D800」「D800E」のみ。
ここに10月8日! 新たな「FX」フォーマットカメラが投入されました。「D610」は有効画素数2426万画素のFXフォーマットCMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは上位機種の「D4」「D800」と同じ「EXPEED 3」を採用。さらには高速連続撮影は約6コマ/秒の機動力をそなえつつ、画質モードをBASICにすれば最大100コマもの連続撮影が可能。また、シャッター音の静かな静音連続撮影モードでは、静音撮影のまま約3コマ/秒の連続撮影が可能です。
つまり、つまり、上位機種と同等の鮮やかな色再現性や広いダイナミックレンジを実現しながら、野外動物などの撮影に適した静音性を持ち、イザとなったら100コマ連続で激しい動きもカバー。もちろん動画撮影も可能で、フルHDを最長29分59秒まで撮影可能。
発売予定は10月19日。価格はオープンプライスですが、市場では20万円程度と予想されています。というわけで、ついにFXフォーマットが20万円を切るか!が注目の的。どちらかと言えば単焦点の短いレンズで接写やスポーツ撮影、ポートレイトなんかを楽しんでいる人には驚きの低価格フルサイズカメラとして、じゅうぶん次期主力機の候補にあがるのではないか、と思う次第であります。