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思わず寝堕ちする心地よさ Helinoxのコット(Monrõバージョン)
2014.05.30 Fri
渡辺信吾 アウトドア系野良ライター
Helinox(ヘリノックス)といえば、CHAIR ONE(チェアワン)のヒットで一躍有名になったアウトドアイクイップメントブランド。テントポールで定評のあるDAC社のオリジナルブランドでもあります。そのHelinoxから今年新たに「COT ONE(コットワン)」という製品が発売になるというので昨年の秋頃から大きな話題になっていました。軽量で組み立てやすく、しかもしっかりとした寝心地のコットを求めていた筆者は、かなり食指を動かされたのですが、そのお値段に二の足を踏んでいました。
さて、このHelinoxですがオリジナル以外にも、アーバンボヘミアンをコンセプトにアパレルやギアを展開するライフスタイルブランドMonrõ(モンロー)とコラボレーションしていて、昨年CHAIR ONEのコラボバージョンが登場。筆者も愛用しておりました。そして今年はこの話題のCOT ONEにもMonrõとのコラボバージョンが出るというじゃないですか?! 実際製品を見た途端、その存在感に一目惚れ。「こりゃあ買うしかない!」と心もとないお財布事情をガン無視して、奮発してしまったのです。
ということで、さっそくフィールドに持ち出して使ってみたのでレビューをば。
ます収納状態で持った感想は「軽っ!」でした。収納袋を入れて2kgちょっと。本体はほぼ2kgです。これまで使っていた他社のコットが3kgオーバーですのでかなり軽い印象です。組み立てですが、これが「驚くほど簡単、マジ感嘆!イェ」と思わず韻を踏んでしまうほど。脚の部分のジョイントがテコの原理を使ったシステムになっていて、あまり力を入れなくともガッチリ組み立てできます。しかも取り外しもワンタッチと力要らず。もう一つ感心したのは、接地面に樹脂製のベースプレートが組み込んであって圧が分散されること。これならテント内に入れたとしてもフロアシートが傷つかないんじゃないでしょうか。そして肝心の寝心地ですが、これはもう文句なしです。300デニールのリップストップファブリックにはしっかりとしたテンションがかかり、身体をあずけてもなんら不安を感じることない弾力性。耐荷重は約120kgというから納得です。この日は、昼間の公園ピクニックだったのですが、吸い込まれるように寝堕ちして、気がついたら3時間ほど爆睡してました。
他にもオリジナルにはない、用途はユーザー次第というDカンが付いていたり、脚部フレームを収納する袋はネオプレーンを採用していて、側部フレームと干渉しないような工夫がしてあり、その辺のこだわりもMonrõならでは。
難点といえば、やはりお値段がちょいお高いという点ですね。そこを差し引いても買ってよかったと思える納得の一品です。あぁ、もう一台ほしい〜。
【製品情報】
Monrõ × Helinox COT ONE SP NOSNOS
51,840円 (税込)
組立サイズ:約68(幅)x190(奥行)x16(高さ)cm
収納サイズ:約54(幅)x16(奥行)x16(高さ)cm
構造部材組織:金属(アルミニウム)
表面加工:アルマイト加工
張り材:ポリエステル
重量:約2,180g ( 本体2,020g+収納袋160g)
耐荷重:約120kg
■問い合わせ先
KIKI Co.,
http://monromian.com/store/