- 道具
フィールドアスリート垂涎の新モデル誕生。Bluetooth Smartを搭載したSUUNTOのアンビット3に注目!!
2014.09.25 Thu
宮川 哲 編集者
フィンランドのスント社といえば、世界で初めて液体封入式のコンパスを開発した精密機器のブランドとして知られている。その誕生は1936年のことだ。
以後80年近く、ダイビングやヨットの世界、そしてアウトドアの世界において、数多くのアスリートたちをサポートしてきた名門ブランドである。その代表モデルのひとつには、あの『ヴェクター』がある。
腕時計タイプの高精度スポーツコンピューターという位置づけだが、一般的には“リストップコンピューター”として多くの人々に親しまれてきた。ちなみに、1998年から16年間もの長きにわたって販売されてきたヴェクターは、惜しまれつつも今期の生産終了が決まっている。
その次世代機ともいえるモデルが、アンビットシリーズである。今回発表されたのは、アンビット3ピークとアンビット3スポーツの2型。なんと、スント史上初となるBluetooth Smartに対応したハイテクモデルで、iPhoneとも同期できるシステムが組み込まれている。
iPhone側で無料のアプリ“SUUNTO Movescount App”をインストールし、ウォッチとペアリングすることで、エクササイズのアップロード、ウォッチの設定変更、通知の受信のほか、運動中の記録を分析したり、補強したり、追体験することもできるようになっている。もちろん、データの共有もその範疇にある。
驚くべきは、同時発売の“SUUNTO Smart Belt”を活用することで、スイミング中の心拍数を記録できるようにもなっていること。いままでは水中での記録を取ることはできなかっただけに、水モノをアクティビティ対象としているアスリートには、画期的なアイテムの誕生といえるだろう。
さらには、iPhoneにかかって来た電話のメッセージを、アンビット側に転送することもできる。そのほか、自分のたどって来たトレイルをアプリ上でムービー化するなんて機能もある。たとえば、スントのアンバサダーでもある登山家のキリアン・ジョルネが6月に登ったデナリ(マッキンリー)の登頂記録は、以下のように表現される。
http://youtu.be/M_8a8r3c-dM
これはすべて、アンビット3とiPhoneの機能のみを使って“自動的に”つくられた映像である。途中に挟み込まれている写真なども、自由に組み込めるようになっている。
そのほかにも、多種多様な機能を持ったアンビット3は、まさしく腕の上にある高精度コンピュータといえるもの。いままでなじみのない人には、実際の機能をマスターするのにやや時間を要することと思う。でも、フィールドアスリートを自認しているなら、ひとつは持っているべきアイテムだろう。
アンビット3のピークおよびスポーツの発売開始は、明日9月26日である。
■SUUNTO AMBIT3製品情報
AMBIT3 PEAK(登山、トレイルランニングなどに最適なモデル)
主な機能:時刻、クロノグラフ、高度計、気圧/温度計、3Dコンパス、GPS信号受信、計測データ補正、GPS高度データ補正機能、PTE(ピークトレーニング効果)表示、スイミング計測機能、パワー計測表示、心拍計、Bluetooth Smart信号を受信、100m防水
AMBIT3 PEAK SAPPHIRE/72,000円(本体価格)、AMBIT3 PEAK BLACK/
59,000円(本体価格)
AMBIT3 SPORT(トライアスロンなどのマルチスポーツに対応)
主な機能:時刻、クロノグラフ、高度計、3Dコンパス、GPS信号受信、計測データ補正、PTE(ピークトレーニング効果)表示、スイミング計測機能、パワー計測表示、心拍計、Bluetooth Smart信号を受信、50m防水
AMBIT3 SPORT SAPPHIRE/59,000円(本体価格)、AMBIT3 SPORT BLUE、BLACK、WHITE/各46,000円(本体価格)
より詳しい情報は、以下。
http://www.suunto.jp/ja-JP/sport-watch-collections/Suunto-Ambit3/