- 道具
みんないつかは世話になるアレのホルダーを作ってみた。
2014.11.10 Mon
アレとはすなわちシニアグラス——カッコつけることないですね、老眼鏡です。笑ってるあなたもすぐに来ますよ。40過ぎたらもう時間の問題。
お世話になってる人には今さらですが、老眼鏡というのは手元を見るため専用のメガネです。中・遠距離はぼやけてしまうので常用はできません。だからみんな、机の上に立てておいたり、胸のポケットに入れておいて、必要なときだけかけるのです。ま、オフィスや家庭ならこれで充分。
しかし、アウトドアではちょっと不便。なかなか収まりのいい場所がないのです。ザックにしまったらいちいち取り出すのが面倒くさいし、胸ポケットはチェストストラップやショルダーハーネスと干渉してしまう。やむなく帽子の上に引っかけておいたりするのですが、屈んだりヤブを漕いだりして無くすことが少なくない(実際、私の身近なところでも3人が4つ無くしてます)。いや、使う場面は意外と多いんですよ。地図や図鑑を見る、撮った写真を確認する、釣り糸を結ぶ、肌を這い回る得体の知れない生き物の正体を見極める、などなど。
そこで作ってみたのがこのケース。ポイントは3つほど。シンプルなこと。レンズを保護し必要充分に丈夫なこと。そして、ザックなどに取り付けられること。なーに、どうってことはありません。フリースなど柔らかい生地のインナーを、ペラペラまな板で作ったシェルに入れただけ。それをマジックテープを縫い付けたバンドで、ショルダーハーネスなどに取り付けます。完全なハードシェルではないけれど、そこそこ弾力性は高いので実用上の強度は充分でしょう(たぶん)。また、インナーの口を閉めればゴミは入らないし、取り外せるので汚れたら洗えます。
身近な材料で簡単に作れるので、今は必要のない人も、親御さんや遊び仲間の先輩におひとついかが。
(文と写真=長谷川哲)