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水濡れはもう怖くない。2年の歳月をかけて生まれた、最強のダウン素材

2015.11.26 Thu

 ダウンが恋しい季節になりました。
 
 今年ダウンを新調しようという人がいたら、いいのがありますよ。ジャックウルフスキンのトロポスフィア DF02+ インサ ジャケットです。中綿は、ダウンファイバーというオリジナル素材と化繊綿の組み合わせ。このダウンファイバーに注目。いままでメディアで採り上げられていないのが不思議なくらい、画期的な素材なんです。

 ダウンがあたたかいのは、ふっくらとしたロフト(カサ)をもつからです。ロフトのある羽毛は、その間にたっぷりと空気を含んでくれます。

 中綿入りのウエアをインサレーション(Insulation)と呼びますが、インサレーションは直訳すると「断熱」とか「断熱材」という意味。空気は身近で手に入る最も効率的な断熱材です。

 ウエアのなかに封じ込められたダウンは、そのロフトによって空気の層をつくります。この空気の層が、外からの冷気を防ぎます。それと同時に、着ている人の体温で徐々にあたたまっていきます。ダウンのウエアがあたたかいのは、体から出る熱をウエア内に閉じ込めて、外に逃がさないからなんですね。

 ウエアのなかにできる、動かない空気の層をデッドエアと呼びます。デッドエアを確保して保温性を高めるという点では、化繊綿を使ったウエアも仕組みはいっしょです。両者のちがいは、すなわち中綿の性質のちがいです。

 ダウンは軽くてロフトがあるだけでなく、圧縮すればギュッとコンパクトになります。持ち運びもしやすく、アウトドアで使うには理想的です。

 いっぽうの化繊は、軽さやロフト、圧縮・復元性はダウンほどではないものの、濡れに強いという性質があります。ダウンの弱点は水に弱いことで、濡れると極端に保温性が低下します。ぺちゃんこに潰れてしまい、ロフトが維持できなくなるからです。シビアな状況が予想されるときには化繊を選んだ方がよいというのは、こうした理由によるものです。

 濡れに弱いダウンですが、最近では羽毛自体に撥水加工を施したものも出てきました。読者のみなさんも、すでにご存知かもしれませんね。

 前置きがだいぶ長くなりましたが、ダウンファイバーは、そこからさらに進化した素材です。ダウンと化繊をハイブリッドして、両者の長所を兼ね備えているんです。

 ダウンファイバーは、撥水加工を施したダウン70%と独自の化繊素材ファイバークラウドを30%ブレンドしたものです。ファイバークラウドはボリュームがあり、速乾性の高いポリエステル素材です。

 ひとことでブレンドといっても、異なるふたつの素材をひとつにするのは簡単ではありません。もっともむずかしかったのは両者の割合を決めることで、ダウンの軽さと保温性、コンパクトさを生かしながら、化繊の速乾性をプラスするために何度もテストを実施。開発には2年の月日を要したそうです。

 こうして完成したダウンファイバー、メーカー公表によれば「ダウン単体よりも湿気や圧力に対して4倍の強さを持つ」そうです。ちょっとイメージしにくいですが、水を入れた容器にダウンとダウンファイバーを入れて比較した写真を見れば、ただものではないことがよくわかります。

 トロポスフィア DF02+ インサ ジャケットは、シェルに独自の防水透湿性素材テキサポール、中綿にはダウンファイバーと化繊綿の両方を組み合わせて使っています。メーカーが想定する用途はウィンターハイキング。日帰り程度なら、濡れはまったく気にしなくてもよさそうです。日常生活でも着られるシンプルなデザインもいいですね。

※オフィシャルサイトはコチラ

        

■トロポスフィア DF02+ インサ ジャケット
¥30,000+税
サイズ:S、M、L
カラー:モロカンブルー、ナイトブルー、レッドファイヤー、ブラック

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