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『EDC』の顔、フラッシュライト(懐中電灯)の最新トレンドとお気に入りの4つ

2016.03.22 Tue

森 勝 低山小道具研究家


各種バッグに忍ばせているフラッシュライトを集めてみた。電池管理が大変だ!最近は直接充電できるライトが増えてきている

『EDC(Everyday Carry)』の顔と言えばナイフとフラッシュライト(懐中電灯)だ。ナイフ同様、日本ではあまり知られていないメーカーから様々なタイプが発売されている。知ってる範囲で、フラッシュライトの最近の動きを紹介しようと思う。


ヘッドランプは単三×1本のコンパクトモデルだが、バンド部分がかさばる。このフラッシュライトはクリップを使い帽子のツバに装着することも可能だ

 アウトドアと言えばヘッドランプだが、日帰りハイキング程度なら、コンパクトで、地形の見やすいフラッシュライトを使用している。洞窟探検も趣味なので、様々なタイプのライトを購入しているが、ライトには明るさよりも、操作性とデザイン、やはり価格を重視して選んでいる。最近、手頃な価格のフラッシュライトにも、真鍮や銅、チタンなどの、性能だけではない、所有欲を満たすモデルが増えてきた。


奥は限定5,000個の銅製モデル。手前は真鍮モデル。他にもチタン製などを出している。ともにOlight社

 写真手前は真鍮製、奥は銅製で、フラッシュライトの材料として重く、適していないが、使い込むと傷や表面が酸化し、オールドジッポーのようにエイジング(経年劣化)を楽しみ、自分だけの手放したくないライトができあがる。今までのアルミや樹脂製ライトは、ただ古くなるだけで、新しい明るいモデルが出ると、すぐに乗り換えてしまっていた。


NITECORE社のチューブは、ポリカーボネート製で軽く、この大きさでUSB充電可能だ。もっとコンパクトだったら鍵に付けたい

 フラッシュライトを使っていて、もっとも面倒なのが、電池の管理だ! エネループなどの充電式を使っているが、それでも電池を出して充電してまた戻すのが面倒。最近は、本体のUSB端子で直接充電できるものや、専用の台に置くだけで充電するタイプまで登場している。上のグリーンのキーライトは親指大の大きさでUSB充電ができる。暇な時にケーブルに繋ぐだけでいつでも最大光量45ルーメンで使うことができるのは嬉しい。


主に使用する電池で大きさが変わる。コンパクトだとランタイムが短くなるので使用目的に合わせて使用する。最近は特殊電池とリフレクターを工夫しとてもコンパクトなモデルも多い

 ライトの大きさは、ほぼバッテリー。最近は省エネで小型化が進み、定番の単三×2本のマグライト(14ルーメン)がとても大きく見える。隣の真鍮ライトは、単四×1本でも最高180ルーメンと恐ろしく明るい。黒いライトは、入手しやすい単三×1本使用でバランスの良いライト。最近増えてきたのが、特殊な大容量の電池を使ったモデル。一番左のライトは、CR123A電池を使い、とてもコンパクトだが、最高500ルーメンとパワフルなライトだ。


前方ボタンタイプは、普通に握った状態で片手操作ができる。奥のオレンジはテールボタンで、操作するためには上段の構えを取る必要がある

 電球からLEDに変わり、明るさの調整が自由になった反面、操作が複雑になってしまった。マグライトなどのヘッドをひねってON-OFFするタイプは、ねじ込む量で、明るさまで調整できるようになっていたり、テールボタンで操作するタイプは、ボタンを2個装備したりと各社工夫している途中だ。タッチパネルで操作するライトまである。個人的には、持ち替えなくても済む、黒いライトのような前方ボタン形が好みだ。


LEDの進化で、通常使用できるほど明るくなったのが、このタブ型キーライト。キャンプ場内の夜の移動くらいなら平気でこなす。電池容量が少ないため、USB充電は魅力的だ

 都市部に住んでいると、どこも明るくてフラッシュライトの出番がない。都市部での日常使いに便利なのが、ちょっとした事に使えるタブ形キーライトだ。一番左は100円ショップのライトで、明るさの性能は、はっきり言うと、数千円のライトとあまり変わらない。安っぽいデザインでも満足か、満足しないかの問題だ。付加価値として、まだ日本には入ってきていないが、チタンや真鍮ボディでUSB充電可能なモデルなどが、海外では出始めている。


どれもデザインが良く、その大きさから想像できないほど明るいモデルだ。本文では触れていないが、ワルサーNL10は小指の先ほどしかない超小型のライトで15ルーメン

 現在使用中のライトはこの4つ。左から紹介すると、財布の中に入れているUSB充電のタブ形ライト。鍵に取り付けているのが、とても小さく作りが良いワルサーNL10。これはボタン電池式で少々面倒だが、この小ささは魅力的だ。美しい真鍮ライトは、Olight i3S-CU EOS。そして右端は、500ルーメンの銅製Olight S1 Baton。この2つは、できるだけ持ち歩き、暇があれば磨きを掛け、自分色に育て上げている最中だ。

 上の4つさえあれば、もうライトは要らないはずだ。いや、また魅力的なモデルが出てくるんだろうな……きっと。

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