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自由なクルマ、使ってナンボのクルマなのだカングーは。御大やりたい放題編
2016.05.13 Fri
沖田雅生 アウトドアライター、編集者
どんなクルマでもキャンプにいける! vol.003 ルノー カングー
ルノー カングーのデビューは2002年、その頃はMPV全盛時代。覚えてます? MPVって? マルチパーパスヴィークル、いまでいうミニヴァンなんだけれど、このカングーはミニヴァンではなくMPVといういい方がしっくりくる。なんというか乗用車の後ろを切り取って四角い箱をぽんっと乗せて、人だろうが物だろうが何でも詰め込んで遊びに行っちゃうクルマといった感じなのだ。発想的には商用車から派生したクルマで(実際フランスでは郵便配達のクルマに使われていたりする)、日本には入ってきていないけれど、プジョーやフィアット、VWなどでもラインナップするほどヨーロッパで根強い指示を受けているジャンルだ。
内装はいたってシンプル。こんなところにファブリックは必要ないでしょうといわんばかりに、ところどころボディが露出している。室内空間は広く天井も高い。しっかりものが積み込める印象。
こんなシンプルなクルマをどんなアレンジを楽しんで自分色に作り上げられるか、そんなことを考えただけでわくわくする。もちろん車体の色はフレンチブルーやイエローなど日本にはない色づかいで魅力的だった。カングーはボクを魅了してやまないクルマのひとつである。
ここで御大登場である。自分の楽しみたいことをすんなりと人にも楽しいと思わせてしまう(惑わせてしまう)、御大ホッタさん(堀田貴之さん)もこのクルマに乗り続けている。そして今年のアウトドアデイジャパン東京で、ホッタさんとルノーがコラボレーションサイトを展開したのである。
その名も「ルノー・カングーで「おとなのずる休み」 by HOOKY」
カングーがあればずる休みを実現してくれるのだ。すばらしい!
今回の展示車はカングーの現行車種、ホッタさんの車ではない。このクルマをホッタさんに自由にアレンジしてもらっていいというのだ。こちらが企画を通しておいていうのも変だけど、なにしちゃってもいいんですねと心の中でつぶやいたことも事実だった、くすくす。
結果この写真。トレビアン! ホッティーノ! 感動のサイトが完成した。
とーっても、かわいらしく雰囲気のいいサイトができあがったのである
とはいえ小心者のボクは、あっホッタさん、ハンモックの端がバンバン車体にぶつかってます、とか、ムササビウイングを車体側に固定するためにこんなことをしていたのね的存在のボルトが外れたりしたら…、などと心の中でU2していたが、ええいままよ、の開き直り。なにより自由なのだ。使いこなしてナンボなのだ、カングーは!
普段ハンモックは助手席のアシストグリップに結び、リアゲートに挟み込んで車内でつるして寝たりしている(本人曰く斜めの場所でも快適に寝られるのだ、むふふ、とのこと)
ルーフキャリアにポールを固定して、そのポールにタープを固定するためのセンターポールを立てている。しっかりしたDIY。どきどきはする
リアゲート裏側、むき出しの車体がなんだかとっても魅力的。荷物は十分積載できる
ルノージャポンもとても喜んでくれた。さすが毎年ボジョレーの解禁日にパーティーを開くだけの器量もちだ(ぜひ今年も誘って欲しい)。
それよりなにより、2週間前からこんなことあんなことしたいんだと、わくわくメールをしてくる楽しそうなホッタさんとやりとりできただけでいいのだ。
あれ、カングー賛歌ではなくホッタ賛歌になってる?
だからいつも惑わされちゃうんだよな御大には。