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【使ってみた!】痛みも取り残しもナシ! 拍子抜けするほど簡単なマダニ取り
2016.06.02 Thu
すき間に差し込んでくるっと回す。これでガッチリ食らいついてるヤツをいとも簡単に取り除くことができます!
夏山シーズン到来ですね。同時に、イヤな虫の季節でもあります。中でもマダニの嫌らしさったらありません。山を歩き終わってひとっ風呂浴びるか〜と温泉に行ったら「背中に何かついてるよ!」と言われること数回。触ってみれば、あのカサカサとした感触。そう、マダニです。
マダニの予防は、長袖・長ズボンが基本。手袋をして、首筋にはタオルを巻いてすき間を防ぐのが有効です。また虫除け剤なども一定の効果が認められています。
とは言え、ヤツらは静かに確実に忍び寄ってきます。この、皮膚に食らいついたマダニを取ろうとして力まかせに引っ張るのは厳禁。取り除く時も、守るべき手順があります。
1. 叩いたり払ったりしない
⇨マダニの唾液が体内に逆流して、病気に感染してしまうことがあります。特に近年では、マダニ媒介性疾患の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に対する注意も呼びかけられています(詳しくは厚生労働省のHPを参照ください)
2. 無理に引っ張らない
⇨マダニは皮膚を切り裂いて、口器(こうき)と呼ばれる吸血器官を差し込んでいます。これには釣り針のかえしのようなギザギザがついていて、抜けにくい構造になっています。無理に引っ張ると口器がちぎれて皮膚内に残ってしまい、炎症を引き起こしてしまうこともあります。
そこで食らいついたマダニを取るために、マダニの頭だけを挟んで引っ張るピンセットが市販されています。が、これも上手く扱わないとマダニを押してしまい、唾液を逆流させてしまうことがありました。
で、ここからが本題です。何かいい手はないかとネットをうろついていて見つけたのがフランスはオトゥム(O'TOM)社の「TICK TWISTER(ティック・ツイスター)」。
まるでおもちゃの釘抜きのような形ですが、これをマダニと皮膚との間に差し込み、持ち上げながらくるっと回せばあら不思議。スッとマダニを引き抜くことができるという簡単さ。なにしろ
・挟んだりしないので、マダニの唾液を逆流させない
・皮膚内にマダニの口器を残さない
・どんなサイズのマダニも取り除くことができる
・アルコールなど、薬品類を必要としない
・素早く、痛みもなくマダニの除去が可能
・器具自体が壊れたりせず、何度も繰り返し使用可能
とメリット山盛り。実際に使ってみても、今までピンセットで神経質な作業をしていたのがウソのよう。スルッと取り除くことができました。
パッケージはこんな感じ。そして使い方も説明不要なイージーさ。マダニと皮膚との間にTICK TWISTERを差し込むときは、少し皮膚を引っ張っておくと簡単です。食われている辺りをチョキで押さえて広げるのがいいようです(オトゥム「TICK TWISTER」ホームページより画像引用)
製品の特徴をよく語っているのはこちら。ペットの専門店コジマの公式チャンネルに掲載されているものです。マダニの口器の形から、なぜTICK TWISTERが有効なのかを分かりやすく説明しています。こちらは2分20秒くらいまでなら問題なくご覧いただけると思います。その後は、人によっては苦手かも。閲覧注意を呼びかけておきます。
■マダニ取り器具 Tick Twister
このTICK TWISTER、以下のオトゥムの公式サイトで通販可能。ですが、ネットを検索すれば、あちこちで見つけることができます。お値段はだいたい1,000円弱。ペット用として売られているものも目につきますが、マダニ取りにペット用も人間用もありませんからね。人間にも便利で有効なことはすでにAkimamaスタッフが実証済みです。
別に今は要らないかな〜と思っていながら、買った翌日には使ってしまったという経緯もあります。転ばぬ先の杖ならぬ、食われる前のマダニ取り。ものすごく小さいものなので、ぜひともファーストエイドキットの中に潜り込ませておくことをオススメします。
■オトゥム/TICK TWISTER
HP:https://www.otom.com/en/
How to use Tick Twister?:https://www.otom.com/en/content/how-to-use-tick-twister