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この分野の進化が著しい。USB充電式ヘッドランプが便利すぎる!ナイトコア T360
2016.09.05 Mon
森 勝 低山小道具研究家
「ヘッドランプの電池管理が面倒だ!」と、いつも思う。
充電池を使っているが、電池残量が心配で使うたびに「ヘッドランプから電池を取り出し、充電器にセット。充電が済むとまたヘッドランプに戻す」を繰り返している。
もう一つヘッドランプで思うことは、ナイトハイクなど積極的に使わないかぎりは、下山が遅れた時に使ったとしても1時間くらい。キャンプ時は、トイレに行くときや、テント内で捜し物をするくらいしか使わない。なのに予備の乾電池も含めると意外とかさばり、重い。
ヘッドランプは重要であり、LEDやリチウム電池の進化も早く、これからドンドンと魅力的な商品が出てくる分野だと思っている。特に最近は、スマートフォン用モバイルバッテリーを持つ人が多く「直接充電できれば便利なのにぃ〜!」と、思っていた時に見つけたのがこの『ナイトコア T360』だ。価格も2千円台と手頃だった。
モバイルバッテリーとの接続はUSBケーブルで行う。赤いライトが充電している事を知らせてくれる。USBケーブルは付属しないが、最近よく見るMicro USB端子。このケーブルはモバイルバッテリーに付属していたものを流用している
3.7Vリチウム電池とMicro USB端子を内蔵し、ケーブル1本でモバイルバッテリー直接充電が可能だ。最高の明るさは45ルーメンで45分程度しか持たないが、切れてもモバイルバッテリーさえあればOK。15ルーメンモードは1時間45分も持つ。15ルーメンといえばLEDヘッドランプが出始めた頃は最高でこれくらいの明るさだったような気がする。しかも重量はベルトを含まず約21gと超軽量だ。
USB充電も便利だが、もう一つ便利な機能がクリップだ。帽子やウェアやバックパックに簡単に取り付けられる。ちょっとした作業しかしないのであれば、バンドで頭に付けるよりも、衣類にクリップして使うほうがスマートだ。軽量なのでブレずにしっかりと固定されるのもいい。
全体的に見て、登山用ではないので赤LEDが無いが、そのほかはバランスよく考えられている簡易ヘッドランプだと思う。
左は立山登山時の写真。バックパックのショルダーストラップに通している。常にココにあるため安心だ。右はクリップを使いキャップのツバに取り付けている。山ではこの使い方が多くなりそうだ。名前が表すようにグリグリとさまざまな方向を向き、使い勝手もよく考えられている
同じナイトコア社から新しく出た充電も給電もできる「F1」も新しく購入し、ライトシステムを再構築してみた。最高950ルーメンの強力ハンドライトと、その予備電池をモバイルバッテリーにする「F1」、で今回紹介したヘッドランプ「T360」も。携帯電話も充電できるようになった。
2016年ボクのライトシステム。最高950ルーメンのハンドライト兼ランタン。大容量電池18650が2本。給電も可能な最新の充電器と今回紹介するT360。容量も光量も重さもバランスがよいと思っている
今後USB充電式や大容量リチウム電池を使ったモバイルバッテリーと兼用モデル、またはデザインや素材に凝ったモデルが各社から出てきそうだ。ハンドライトマーケットでは、すでに変わってきている。