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ショルダー・ウエスト・チェストとマルチに使えるPAAGO WORKSの『SWING』

2016.10.03 Mon

森 勝 低山小道具研究家

 キャンプや登山であると便利なのがフロントポーチ。貴重品やアウトドアで便利な道具を肌身離さず持ち歩け、キャンプでは肩に掛けっぱなし人も多く見かける。丈夫な生地を使用したアウトドアポーチやウエストバッグが主流だったが「サコッシュ」の登場で軽くシンプルな物が増えてきた。そんな中、元祖チェストバッグのPAAGO WORKS(パーゴワークス)から、軽量でショルダーバッグ・ウエストバッグ・チェストバッグとしてマルチに使用できる「SWING」が発売された。使ってみて良かった部分を紹介しようと思う。


立体的な荷室。これだけ荷物を詰め込んでも取り出しやすい。丈夫背面にもジッパーポケットがあり、山地図の収納が可能だ

 サコッシュにはかなわないが、重さは120gほどで軽い。シンプルなサコッシュは出口が狭く、荷物が中でゴチャゴチャになりやすいが、SWINGは立体的な荷室で荷物が楽に取り出せる。Mサイズでも地図や携帯電話などの定番はもちろん、300ml前後の小さな水筒や行動食なども収納が可能だ。


ショルダーに取り付け、バックパックの一部のように使用することができる。荷物を取り出しやすく現代版袈裟袋のような格好だ

 ショルダーバッグは重い物を入れると、肩にストラップが食い込み不快に感じるが、「SWING」なら付属パーツを使い、バックパックのショルダーハーネスに重さを分散することができる。登山中はチェストバッグとして使い、移動中やキャンプ場では軽量ショルダーポーチとして使うなど、様々な使い方が可能だ。


とても荷物が取り出しやすい「SWING」。たった5グラムのネックカードポーチ。汚れても丸洗い可能の丈夫な「ヤマバッグ」。その日の楽しみ方に合わせてフロントバッグは替えている

 ボクは現在、3つのフロントバッグをハイキング時には使い分けている。
 今回の「SWING」は楽しみながらと歩く時に使用することが多い。カメラや図鑑や虫眼鏡などを詰めても取り出しやすく、チェストバッグにすると肩も楽。
 写真右中の紫色の方は首ヒモを付けたカードケース、交通機関ICカードとお札と鍵だけだが、収納スペースが多いバックパックの時はこれだけで十分だったりする。
 写真右は汚れに強いポリ塩化ビニール生地を使用した「AXESQUINのヤマバッグ」。汚れても丸洗い可能なので、泥だらけのアイゼンを入れたり、拾った薪なんかも気にせず入れられるフロントバッグだ。

 シンプルなサコッシュも良いが、収納力たっぷりのフロントバッグを使うと、ドラえもんのポケットのようにお気に入りの野外小道具を詰め込め、取り出せる。
 双眼鏡を持つだけでも野外の楽しみ方が変わる。「SWING」に道具を詰め込んで今までとは違う野外あそびはどうだろうか?

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