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【やってみた】制作費200円! 携帯性も耐水性も高い着火剤を作ってみた
2017.01.09 Mon
森 勝 低山小道具研究家
着火剤には、市販の物から天然の物までさまざまななタイプがあり、着火性能はどれも優れているが、問題なのがその携帯性だ。使いたい場面で持っていなかったり、ボロボロと崩れていた! なんて経験は無いだろうか?
今回は身近な物で簡単に作れて、しかも好きな形に成型できる着火剤の作り方を紹介しよう。
今回用意したものは、化粧用のコットンパフと100円で購入したガラス容器入りのロウソク
材料は、化粧用のコットンとロウソクのみ!
早速作り方を説明すると、鍋にお湯を張り、中にロウソクを入れた容器を浮かべて溶かす。そこにコットンを適当に漬けて冷やすだけだ。今回はガラス容器に入ったロウソクを購入したのでガラス容器まま投入。使用後はロウまみれになってしまうので、家では缶詰の缶を利用している。
あまり漬け込んでしまうと燃料過多になってしまうので、まばら位が丁度よいと思う
今回は一番単純にコットンを軽く漬けただけの着火剤を作製。ロウにしっかりと漬け込んだ方が耐水性が高いが、まだらに漬け込んだ方が着火しやすい。濡らしてもロウが染みている部分は、ほぐせば内部は乾燥している。ロウは常温では固まっているため、べとつかず、扱いが簡単なのも優秀な着火剤だ。
使う時は一度ほぐしてからコットンの繊維を表に出すと着火しやすい。着火剤の上に割り箸サイズの焚付けを組んで着火!
使用方法は、薪の状態を見て必要な量をちぎり、少しほぐすと着火しやすい。今回は薪が乾燥していたので、四分の一のサイズで使用した。ライターを近づけるだけですぐに火が付き、安定して燃え広がる。着火剤として火力も十分! あっという間に小割に燃え移った。
数分でご覧の通り薪に燃え移った。ココまで火が移ったら後は簡単だ。携帯方法に合わせて作れる便利な自家製着火剤だ。ちなみに焚火台はLow Inpact(ロウインパクト)の「Fire Bowl(ファイヤーボウル)」
今回はコットンをそのまま漬けただけだが、自分の使いやすい形状で作ることが可能だ。ボクは携帯しやすい容器にコットンを詰めそこにロウを流し込んだものを使っている。例えばマッチ箱に入るサイズやアルミ製カードケースの中入る着火剤を作ることも可能だ。ひと手間かけると使い勝手がグ~ンとアップする。
また天然成分にこだわるのなら、ロウソクではなく蜜蝋を使うとよいだろう。蜜蝋は以前紹介したリップクリーム(リップバーム)の主成分。道具や体のメンテにも使用できる着火剤を作ることができる。