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海外で人気急上昇中! 日本でもじわじわキテます、G.I.キャンティーンカップ
2017.03.20 Mon
森 勝 低山小道具研究家
海外の道具事情を調査中によく見かけるようになったのがG.I.キャンティーンカップだ。使い勝手が良く、様々なタイプのストーブとの相性も良い
ウッドストーブブームに乗って、相性や雰囲気が良いG.I.キャンティーンカップが人気急上昇中だ。日本式だと飯盒、NATO軍タイプなど様々な種類があるが、アメリカ式がパーツやケースなど種類が多く、自分なりのシステムが組みやすい。しかも、ステンレス製の重いタイプばかりだったのが、最近はチタン製でとても軽いタイプも出始め、重さが気になる登山でも導入ししやすくなった。
手のひらサイズのウッドストーブでも凹み部分に空気の通り道を確保することができる
見た目のクラシカルな形や、火に掛けた時の佇まいが良いのはもちろん、使用するとウッドストーブとの相性が抜群に良いことがわかる。普通の丸型クッカーだとストーブ上部を塞いでしまい、煙が出やすくなるが、G.I.キャンティーンカップだと凹み部分を使うことで空気の通り道を作ることができ、上から薪も入れられる。ハンドルは大型で握りやすい形状の物が多く、お湯を注ぐ時の湯切れも良い、使っていてこれと言った欠点が見つからない。横倒しに火にかけ、中でパンを焼く強者もいる。もちろんガスストーブでも使いやすい。
左はナルゲンのG.I.タイプボトルとのスタッキング。右はMAXI(マキシ) 社G.I.キャンティーンカップにウッドストーブやアルコールストーブをパッキング例
軍隊仕様のG.I.水筒や、アウトドアショップでも販売しているナルゲンのオアシスもスタッキングが可能だ。水と鍋は一緒に使うことが多く、理にかなったスペースを取らないシステムだ。ボクはケースに入れてバックパックの中に入れているが、専用ケースでバックパックの外側に取り付けることも可能。
ボクはシンプルなポーチを使用しているが、ライターなど必要な道具をまとめて入れられるようにポケットの多いポーチなど数多く販売されている
ボクは水筒もチタン製のこのセットを使用している。ケースはシンプルなMaxpeditionのキャンティーンポーチを使っている。もちろんボトルをナルゲンに変えてもピッタリと収まる。
ステンレス製だとROTHCO(ロスコ)社のカップが入手しやすい。またブッシュクラフトJPの展示会では内側に焦げ付き防止加工されたオリジナルカップも発表されていた。チタン製だとMAXI(マキシ) 社のカップが入手しやすい。他にも北米のHeavy Cover社や中国のKeith社などが有名だ。
G.I.キャンティーンカップは、海外の情報収集をしていると機能を拡張するアイテムが次々と開発中なのも楽しい点だ。