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新感覚!? 手軽な欧米式ナイフシャープニング(ナイフ研ぎ)あれこれ
2017.05.01 Mon
森 勝 低山小道具研究家
左は斜めにセットされた砥石にナイフを垂直に下ろすだけで研げるSpydercoのトライアングルシャープナー。角度の自由は少ないが、手軽なため現在のメインシャープナー。右はナイフをクランプで固定して一定の角度で砥石を当てる事のできるランスキーのシャープナー。手前はVICTORINOXと、仕上げに使っているウルトラファインのセラミックロッド
ナイフ(包丁)研ぎと聞くと、水で濡らした長方形の砥石の上で研ぐのを思い浮かべる方が多いと思う。慣れないと角度の固定等、案外難しく感じるのではないだろうか。欧米では手軽なシャープニング方法やシャープナーが多数販売されている。最近ハッ!とするシャープニング方法を見つけたので幾つか紹介しよう!
ハッ!としたのはこのシャープニング方法。必要なものはテーブルと適度な高さの台とシャープナー。シャープナーが無ければ板に耐水ペーパーを張ったものでも可能だ。台の上にナイフを置き、簡易シャープナーを動かすだけ!台の高さ次第で鋭角にも鈍角にも研ぐことができる。動画では定番のエゼラップ社のダイヤモンドシャープナー(1本千円程度)を使用している。一般的な使用目的の刃物には、手軽で安上がりなシャープニング方法だと思う。刃物を固定し、一定の角度に保った砥石を当てる考え方はランスキーを代表とするクランプ式シャープナーと近い。
そんなクランプ式シャープナーのデラックス版がこちら!なんとロシアからの登場だ。ベーシックモデルで350USドルとかなり高額。しかし、ランスキーは表裏の切り返しが手動で面倒だったり、誤ってスライドさせ過ぎブレードに傷を入れたりする事があるがそんな不満点が解消されている。
こちらも同じクランプ式だが、刃を垂直に固定し、左右から同時にナイフを研げる『Wicked Edge』。左右同時がやはり良い!もう少しコンパクトならほしいくらいだ。
最後はナイフ専用電動ベルトグラインダー。著名ナイフデザイナー「ケン・オニオン」氏監修モデル。ナイフから斧まで研げるアメリカらしいシャープナーだ。
ボクは、タッチアップとしてVICTORINOXのデュアル・ナイフシャープナー。研ぐ時はSpydercoのトライアングル・シャープナー。水が要らず、コンパクトで、気付いた時に手軽に研げる点が気に入っている。
トライアングル・シャープナーを使い、アウトドアの定番オピネルを研いでいる動画を撮影していたので気になる方はどうぞ。