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進化しない道具『ペグ袋』を便利に改良してみた。
2017.09.04 Mon
森 勝 低山小道具研究家
テントの設営と撤収時にしか使わず、重要性が低いからか全く進化しないのがペグ袋。ほとんどのメーカーが入口がコードロックになった細長い袋タイプだ。テント設営時にポケット付きのウェアを着ていれば携帯に困らないが、Tシャツだったりすると手に持って動くことになる。毎回のようにハンマー(石)を持った時にテント周りに放置してしまい「あれ? 袋どこやった?」とテントのまわりをグルグルと探し回っていた。また小さくどこにしまったか忘れることも多い。どげんかせんといかん! とペグ袋に肩から掛けるヒモを取り付けてみたところ、これが意外に良く、改良を重ねた最新型がトップの写真だ。
肩掛けにするだけで両手が空き、作業がとてもはかどるのだ。テント設営時はポールやガイラインを調整しながらペグをハンマー(石)で打つ。移動する時はハンマー(石)を持つため肩から掛けられるだけでかなり便利だ。ペグ袋にヒモを取り付けるだけならとても簡単だし、肩ヒモも細引きで設営に使えるようにしておけば、ほぼ重量増は無い。
ボクはもっとこだわり、市販のEagleCreek アンダーカバーネックウォレットを元にして作っている。たまたま長さが短くペグの頭が出てしまったが、コレが逆に中身が分かりやすく重宝している。ついでにゴムのループを4つ縫い付け、各ループに3本入れると合計12本になる仕組みだ。ペグも太いペグ、爪楊枝ペグ、針金ペグと形状を変え、数えなくても一目でペグの本数が分かるようにしている。ペグもこだわっているので失くすとショック! この方法なら抜き忘れていないか心配にならずに済むのだ。収納も肩ヒモでグルグルと縛るだけだ。
■■■おまけ■■■
このペグケースにはポケットが付いていて中に入れているのが、予備のガイラインとこの「フライパンに傷を付けない化繊タワシ」銀色のキラキラした繊維が入っていて、保水せず、ペグの泥汚れをキレイに落とせる。泥のママしまうのが気になる方にオススメ!