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まだまだ暑いこの季節にヒーターを!? いやいやグリルです。アウトドア用ペレットグリルヒーター「KIRINSAN」
2018.08.29 Wed
HAL パティシエスケーター
最近、私のなかで「林業」というワードが流行っている。よく聞く気がするのだが、気にしすぎなのか? それとも、本当にキテいるのかはわからない。きっと熊本で出会った、林業をやっているコーヒー屋さんの話を聞いてからなのかもしれない。
さて、話がだいぶ脱線しているが、今回紹介するのはアウトドア用ペレットグリルヒーターだ。
スリムなボディのグリルヒーター。ぜひとも、これからのキャンプで活躍してほしい一品。
まだまだ暑いこの季節にヒーターの紹介? と思う人も多いだろう。確かにヒーターなのだが、それよりも、グリルとして優れているので紹介したいのだ。その名も「KIRINSAN」。そう、"キリンさん"だ。
うーん、キリンと言われれば、キリンなフォルム。でもこれがすばらしいグリルとなる。
形が「キリン」だからキリンさん。長い首は煙突になっていて、お腹がグリルとして使える。このお腹、お尻のタンクに入れたペレットが燃え、炎が走るようになっている。炭を付けたことがある人は、煙突効果という言葉をご存知だと思うが、まさにそれが可能になる形だ。
さてみなさん、ペレットはご存知だろうか? ペレットとは木質ペレットのことで、木を粉砕し、乾燥・圧縮した燃料のことだ。材料は、樹木を伐採したときにでる細かい木や、製材くずなど。使い道がなくなった木が、ペレットとして生まれ変われるという。形は1cmほどの粒状で軽く、さながら、コーヒービーンズのよう。薪ほどかさばらないので、持ち運びやすいのも特徴だ。私は今回初めて知ったのだが、ストーブ業界のなかでは、認知度があがってきている。
燃焼かごいっぱいの木質ペレットで50分ほどもつとのこと。米袋に入っているが、意外に軽い。
この木質ペレットをお尻の燃料バスケットに入れ、煙突下部とお尻下部の着火口に火をつけるだけの簡単設計。炭のようになかなか火がつかない、ということもなければ、薪のように火のつく位置を変える、という面倒なこともない。燃焼した炎が、天板になっている炎道を通ることで、天板が暖まる仕組みだ。煙突になっている首を通り、頭の排気口から煙がでるのだが、思っているよりも煙は出ない。そう、煙臭いといった心配がほとんどないのだ。ツノのハンドルで頭の向きを変えられるので、なおさら便利。これでジャケットの煙臭ともおさらばだ。
天板部分に鍋や、やかんを乗せることができるようになっている。ここでストーブ料理ができるということだ。さらに凄いのが、この天板の下のベース板にもフライパンなどを置くことができる。上火になるので、ピザなどが焼ける。それよりも、絶好のホットサンドメーカー置き場なのだ。ホットサンド愛好家のみなさん! これいい! 私もホットサンドメーカー買いますw
さて最後の押しは、このキリンさん、小さくなって持ち運びしやすいということ。大きめのダンボールに収まるサイズに分解可能。足は折りたたみ式で、首は3分解、難しい設置はなし。もちろん収納はよく冷えてからだが、持ち運び可能というのはポイントが高い。
「Morley’s COFFEE」は週末だけ、南阿蘇久木野教育キャンプ場の一画にオープンするコーヒー屋さん。そこで使われていたこのアウトドア用グリルヒーター「KIRINSAN」。なんといったって、本格的に木を扱う林業の人が使っているってすごいでしょ、って思ってしまう。
■KIRINSAN
価格:29,800円+税
材質:バスケット/ステンレス鋼
本体・煙突・脚/鉄
寸法:使用時/1510×210×660mm
収納時/395×210×610mm
重量:本体/7.2kg