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1月18日発売のCASIO プロトレックスマートをハイキングで使用してみた感想(動画付き)
2019.01.08 Tue
森 勝 低山小道具研究家
2019年1月18日発売のカシオのアウトドアスマートウォッチ『PRO TREK Smart WSD-F30』のサンプルを借りる事ができたので、低山ハイカー目線で紹介しよう。ボクの弱小YouTubeチャンネルに紹介動画を投稿したところ、一週間で異例の2万回再生もされた。注目している人が多いようだ。
スマートウォッチで気になるバッテリーの持ちは、フル活用すると一日といったところだ。一日と聞くと短いように感じるが、内蔵バッテリーが小さいので休憩中にモバイルバッテリーに接続するだけでかなり充電ができてしまう。ほぼ同じくらいでバッテリーが切れるアップルウォッチを使っているが、使用中は意外と気にならない。気になるのが充電ケーブルの汎用性の無さで、もっと手軽に持ち出せれば、モバイルバッテリーで充電しやすいのに! と思ってしまう。
このモデルから3日間使える「エクステンドモード」と、一ヶ月使える「マルチタイムピースモード」が搭載されたが、登山で使うと「エクステンドモード」は国土地理院マップは使えず、GoogleMAPかMAPBOXという登山では使いづらい地図しか表示されない。「マルチタイムピースモード」は方位・標高・気圧・時間しか表示されない。そのため、登山で使う時は通常モードでの使用になるだろう。「エクステンドモード」で国土地理院マップが使えたら問題なかったのに……。
個人的に心惹かれたのが、電子コンパスがとても強力な点だ。最近は電子機器が溢れ、強力磁石がいたるところに使われ、アナログコンパスの使用にはかなり神経を使う状況になってきている。この電子コンパスはかなり正確で動きが速い(動画で動きが確認できる)。ずっとこのコンパスが表示されていれば良いのにって思うくらいだ。ウィッチフェイスによってはコンパスを常に表示させることが可能だが、なぜか針しか動かない表示方式。画面によって表示方式が違うのはちょっと見にくく感じてしまう。
時計をちら見するだけで現在地が把握できるのはとても便利だ。登山情報サイト「YAMAP!」に搭載されているルートを歩く分には、恐ろしいくらい頭を使わなくなる。地図に掲載されている赤線から外れなければ正確にルートをトレースすることができるのだ。と言っても、地図画面をみなければ、高性能の標高・気圧・コンパス・時間だけの表示もできるので、自分に必要な機能だけを選び使うことができる。個人的には頭のトレーニングのためにコンパスメインを使い、答え合わせに地図を見ている。
最初は、この時計の使い方とは別に「YAMAP!」の使い方も覚える必要があり戸惑ったが、時計はさすがスマートウォッチだけあって説明書を読まずとも直感的に操作ができる。ただし「YAMAP!」との連携は、充電しながら、起動してからなど、ちょっとしたコツがある。それは動画2で紹介している。
基本的には手首で地図が確認できるだけだが、常に確認できるため「分岐で行き過ぎた」なんてことが減るし、今までどおりのナビゲーションを行い、それの答え合わせも手首だけでできてしまう。あらためてすごい世の中になってきたなぁ〜と感じる腕時計だ。