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すばやく熱々のドリップコーヒーの飲める!? GSIの『コーヒーロケット』を買ってみた
2019.02.25 Mon
森 勝 低山小道具研究家
寒い時期の登山ではやっぱり熱々のコーヒーを飲みたい! しかし淹れているそばから冷めるのが悩みのタネ。パーコレーターやフレンチプレス器は嵩張るしで、インスタントコーヒーで済ませることが多かった。アウトドア用のコーヒー関連製品を数多く展開しているGSI(ジーエスアイ)から、24グラムのコーヒーを約2分でドリップのできる新しいドリッパーが発売されたので早速購入しテストしてみた。
青のフィルター部分にゴトクが付き、上部にお湯の軽量カップが連結されている。フィルターに挽いたコーヒー豆入れ、上にお湯を注ぐだけで、あとは2分待つだけの簡単設計だ。
【よく考えられた携帯性】
別売りの同社インフィニティバックパッカーマグにジャストフィットする設計。隙間にコーヒー豆をパッキングすれば、カップを持つだけでコーヒーセットが完結する。スタッキングマニアにも気持ちの良いドリッパーだ。しかも、このカップはキャップ部分がゴムパッキンで完全密封できるため、湿ったカップ・ドリッパー・コーヒー豆の後始末を考えなくてよいのは登山ではうれしい設計だ。
【使ってみると】
ドリップは確かに速いが、いつものコーヒーを使うと薄味だった。細挽きにしすぎると今度はドリップに時間がかかってしまう。ちょうど良いセッティングを見つける旅が始まる。←コーヒー好きなら楽しめる。
【結局冷えてしまう】
やはり野外では風があると冷えてしまう。熱々のドリップコーヒーが飲めるかも!? と期待して購入したが、どちらかと言うと、お湯を入れて放置するだけでドリップコーヒーが作れ、持ち帰りも楽で便利なコーヒードリッパーとして活用している。熱々のコーヒーはシングルウォール金属カップで温め直すのが一番良い。
【結論】
最初は薄味すぎて失敗したかなぁ〜と思ったが、挽き方を変えることで、味もドリップ時間も調整できるのがやっぱり楽しい。忙しい登山中の昼休憩でお湯を入れて放置できるのも良い。インフィニティバックパッカーマグと組み合わせるとコンパクトにまとまり、使い勝手が数段上がる製品だ。