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これでだれもがシンデレラ!? 足に合わせて成形するテクニカのトレランシューズが200足限定で先行販売
2019.07.12 Fri
昨年ハイカットのモデルがデビューして、今年はローカットが出たから「トレランモデルは来年だな」と思っているランナーのみなさま、……ご明察。
熱成形可能なテクニカのトレイルランニングシューズ「オリジン」は、2020年春に発売されます。されますが、運がよければそこまで待たずとも手に入りますよ、というニュース。足数限定で先行販売されるという情報を掴みました。
2018年の春にデビューしたテクニカの「フォージ」は、世界で初めての“熱成形できる”登山靴です。スキーやスノーボードをする人なら、熱を加えてユーザーそれぞれの足の形にフィットさせるインナーブーツをご存知でしょう。あの技術から生まれました。
なにを隠そう、テクニカは、インナーブーツの熱成形というスキー/スノーボードの世界ではいまや当たり前の技術をいち早く製品化したブランドのひとつです。フォージは、長年培ったその技術を登山靴に応用して生まれました。
どんなものか知らない人のためにざっくり説明すると、①あたためて柔らかくした靴を履き ②それを外側から包んで空気圧によって足に密着させて ③冷やして固める、という感じです。買ってそのまま履くのではなく、購入後、ユーザーひとり一人の足に合わせて立体的に形を整えるということ。すごいですよね。
成形には専用の機械が必要となる。大げさに見えるが、作業時間は20分弱。ふだん履いているソックスを持参するのが吉。
取り扱い店舗には成形するための専用の機械が置いてあって、ハイカットのフォージなら、かかとからくるぶしにかけてと土踏まず付近の成形が可能です。キモはアッパーだけでなくインソールも成形すること。これによって違和感のない自然なフィット感が得られるといいます。
昨年春に「フォージ」が登場し、今年はローカットの「プラズマ」がリリースされました。来年はプラズマのミッドカットと、トレランモデル「オリジン」が登場します。来季モデルの正式な発売は2020年2月中旬から下旬ころになりそうですが、それに先駆けてオリジンのこの夏の先行販売が決まりました。
2018年の春に登場した「フォージ」。テクニカ独自の熱成形技術C.A.S(Custom Adaptive Shape)を採用した、店頭で熱成形ができる世界で初めての登山靴。レザーアッパーと化繊アッパーの2モデルがあり、いずれもゴアテックスをライニングしている。写真はレザーアッパーの「フォージGTX」。35,900円+税
日本への割り当ては200足。これを全国7つのショップに振り分けます。200足と聞くとたくさんありそうに思えますが、メンズが2型、ウィメンズが1型あって、さらにサイズごとの入荷数があると考えれば争奪戦は必至。すでに北海道の秀岳荘白石店では販売が始まっていて、そのほかのショップも準備が整い次第実施となるようです。シューズ選びで悩んでいるランナーには福音となるかもしれません。情報はこちらにUPされますので、お見逃しなく!
C.A.Sを採用した世界初のトレイルランニングシューズ「オリジン」。アッパーはシュータンをもたず、ソックスのように足を入れるデザイン。メンズ、ウィメンズともに軽さ重視の「LT」と、アッパーのプロテクション性とソールのクッション性を高めた「XT」の2型をラインナップする。今回の先行販売ではメンズはXT、LT、ウィメンズはLTのみとなる。(左から)オリジンXTメンズ 23,000円+税UK6〜13.5(25.0〜32.5cm) 重さ:310g(UK8)、オリジンLTメンズ 23,000円+税UK6〜13.5(25.0〜32.5cm) 重さ:305g(UK8)、オリジンLTウィメンズ 23,000円+税 サイズ:UK3.5〜8.5(22.5〜27.5cm) 重さ:260g(UK5)
(文=伊藤俊明)