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ついに憧れの“赤缶”が発売に! MSRのイソプロ110&227をさっそくゲット。おウチでレビュー
2020.04.10 Fri
渡辺信吾 アウトドア系野良ライター
先日、Akimamaでも速報としてお知らせされたように、ウインドバーナー、ポケットロケット2など、MSRのガスストーブが日本でも発売されることとなった。と同時に、あの赤缶のガスカートリッジも発売されたのだ!!!
なんでそんなに興奮してるかって? 道具にハマっている方々ならご存知かと思うが、MSRの赤いガスカートリッジはキャンパー憧れの的だったのだ。それがついに日本でも普通に入手できるようになったとなれば、これは興奮せずにはいられない。
MSRのガスストーブは、リアクターやポケットロケットなどの製品が、以前から米国で販売されていたのだが、世界一厳しいとされる日本のガス検(日本ガス機器検査協会)の基準をクリアできず日本では販売されていなかった。とはいえ、個人が海外で購入することは可能だった。かくいう私も2014年に発売されたばかりのウインドバーナーをアメリカで1台購入して持ち帰った。しかしだ。あの赤缶だけは、購入できたとしても日本に持ち帰ることができないのだ。なぜかって? ガス缶は飛行機に乗せられないからだ。
長らくキャンプをしていると、たま~にその赤缶を日本で使っている人を見かける。話を聞くと、船便で持ち込まれたものをオークションでゲットしたとかなんとか……。いったん空になっても、“つ◯かえ君”でガスを再補充して使い回すとかなんとか……。
う~ん、そこまでするのは面倒だけど、やっぱり欲しい。手に入れづらくて希少価値が高いから欲しいのではない。赤い缶がかっこいいから欲しいのである。フェラーリでもシャア専用でも、やっぱり赤には男の子の所有願望をそそる何かがある。
晴れてガス検をクリア(JIA認証取得)したMSRのガスストーブが輸入できることとなり、と同時にガスカートリッジも発売されることとなったわけだ。
ということで、発売日(緊急事態宣言前だよ)に最寄りのWILD-1を訪れ、赤いガスカートリッジ、イソプロ110と227をさっそく購入してきた。
カタログによると「イソブタン80%に、低温でも気化しやすいプロパン20%をブレンドしてあり、寒冷下でも十分な性能を発揮。最後まで一定の出力をキープします」とのことだ。販売価格が110で715円、227で880円と、他メーカーのガスと比較すると少し割高だが、仕方ない。
本当なら速攻でキャンプや登山に持ち出したいところではあるが、このご時世なので、おうちでウインドバーナーと組み合わせてみた(着火は控えたよ)。
どうよ! かっこよくない? やっぱりこれでこそ完成形だな。
まぁ、カートリッジにプリントされている注意書きが日本語表記だったり、赤の色味が少し違うような気もするし、厳密にはかつて見たあの赤缶ではないが、そんな小さいことは気にしない。
早くお外で試したいものだ。
ウインドバーナーについては、もうさんざん話題になっているので、軽く触れる程度にしておくが、バーナーの上部が網目になっていてこの部分が発熱するラディエントバーナー構造を採用しているため風に恐ろしく強い。その上、ポットの底部にはヒートエクスチェンジャーを備えているため、効率よく熱を伝え、スピーディにお湯を沸かすことができるという代物だ。私自身、バックカントリースノーボードで使用したことがあるが、風除けなしでもちゃんと使えるし、きれいにスタッキングできるのも気に入っている。
ちなみに、このイソプロ110/227は、ウインドバーナーやポケットロケットなどMSRのストーブの性能をきちんと引き出すように配合されているらしい。今回見た目推しの記事になってしまったが、燃焼効率や安全性の面からもMSR製品にはこのガスカートリッジを強く推奨したい。
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