• 道具

【レビュー&読者プレゼント】料理好き必見! 兵庫県の刃物の産地で生まれた包丁感覚のナイフ「フェデカ」を使ってみた

2021.06.21 Mon

ふくたきともこ アウトドアライター、編集者

 先に言っておきますと、アウトドア用のナイフ全般についてはマニアではないので正直よく分かりません。枝を切ったり薪まで割れるナイフなどもありますが、そこは正直未知の世界です。

 ですが、刃物を使って料理は毎日します。(美味しいかどうかはさておき)主婦業も担っているので、みじん切りや皮むき、削ぎ切り、スライスなんて、歯を磨く、コーヒーを淹れる、テレビのリモコンを操作をする……と同レベルで日常動作に完全に組み込まれています。

 そんな、ナイフの知識はないけど、刃物として料理に使いやすいかどうか……でしかナイフを眺められない主婦兼ライターの私が、

「これは料理に使える!!」

 と今回、声高らかに叫びたいのがナイフブランド「フェデカ(FEDECA)」の折畳みナイフ。
 1本はテスト用に、1本は読者プレゼント用に……と、日本有数の刃物の産地である兵庫県三木市の神沢鉄工さんが編集部に送ってくださったのですが、正直2本とも懐にしまってやりたいくらい料理に使いやすいです。

 それもそのはず、このナイフは料理シーンに特化させ「包丁感覚で使える」ことをコンセプトにした折畳みのナイフであり、その名も「折畳式料理ナイフ」。

 そのままやないかい!とツッコミつつ、これまで山やキャンプ、海辺、フェスなどで既存の折畳みナイフの使いにくさにブツクサ言ってきた身としては、待ちわびていたシロモノであります。
某浜でのテスト風景。

 そのよさとしてまず挙げたいのが、作業のしやすさ、切りやすさ。

 折り畳めるのに、家の包丁……とまではないわないにせよ、かなりそれに近い感覚で使えるんですよ。一般的に包丁は押し切りと引き切りの両方ができますが、ナイフはアゴ(ハンドル寄りの刃の角の部分)がないために、押し切りがしにくいと言われています(食材が手に当たるんですね)。

 ところが、このナイフは全体をカーブ状にデザインすることで、人さし指が食材に触れにくくカットしやすいようになっているという……。同時に握る手が食材の切断面より上に来るので小型でも力が入れやすく、刻むといった使い方も非常にスムーズに行なえます。
 しかもめちゃめちゃ切れる。トマトなんてスッパスパですよ。
格安で大量のトマトが手に入り、ドライトマトを作成。このときも活躍した。

 これは、刃の部分にプロの職人ご用達の「銀紙三号」というステンレス鋼が使われていて、料理人向けの鋼材「白紙」と同じくらいの切れ味や硬度を備えているからなんだそう。しかもサビに強いときたら、屋外でガンガン調理するキャンパーやシーカヤック好きにはたまりませんね。魚もグイグイ捌けました。

 刃渡りは約9.3㎝。ほうれん草やレタスなどの葉野菜をカットするには長さが足りないですが、食材をうまくまとめれば問題なし。あと小型なのでニンジンや大根の皮むき、ピーマンの種取りなど、細かい作業でも小回りが効いて使い勝手がバグツンによろしい。
 携行サイズは、一般的なボールペンくらいの長さ。 重さは実測で60g。めちゃくちゃ軽いわけではないけれど、この使いやすさが伴うなら山にだって平気で持っていける重さ。
 男性にもテストで使ってもらいましたが、ハンドル部分が小さいとはまったく感じないようでした。ちなみに男性というのはAkimamaでもお馴染のアウトドアコーディネーターの小雀陣二さんなんですが、調理道具のには人1倍……というか100倍こだわる(うるさい)小雀さんも、「悪くない」(上から!!)、「料理する人は山にもいいね」などとコメントしていました。
突起部分を指で開くことでスムーズに刃が展開される。某社のナイフみたいに怖くないです。

 そしてデザインがまたシャレてることも加筆しておきたいポイント。読者プレゼントもこの「ウォルナット」が届きます。落ち着いた色合いと美しい木目。時間が経つほどに明るく、何とも言えないまろやかな茶色に変化していくそうで、真鍮製のネジがこれまたいいアクセントですね。 ネジを外せば簡単に分解してメンテナンスできるし、刃の付け根のネジの締め具合を変えれば開閉調整も気軽に行なえます。

 購入を検討する場合、色は今回のウォルナットのほか、ブラックや名栗、マルチカラーなど展開されています(一部欠品、売り切れあり)。
 

 FEDECAの御守さんはこう語ります。

「今回ご紹介いただいた折り畳み式料理ナイフの原型は、削る楽しさ、作る楽しさを伝えるために生み出した、ナイフキット『It’s my Knife folding』がベース。ハンドルを削ってナイフを作ることについつい目が行ってしまい、押し切りも引き切りもしやすいカーブ状のデザインや切れ味のよさなど、調理しやすい点がなかなか僕らも伝えきれていませんでした。

 そこで、それなら完成品を出してナイフの性能をキチンとお伝えしようと、クラウドファンディングに挑戦させていただきました。予想を上回る1,200名以上の方に応援いただいたことを皮切りに、今では全国のアウトドアショップさんでお取り扱いいただけるようになったのが、この折畳式料理ナイフです」

 自分では使っている最中の動画を撮影できないので、公式サイトの動画をついでに貼っておきます。

 いやはや、使いやすくてよく切れて、さらに折り畳めて持ち運びやすく、メンテナンスも簡単。そしてデザインも素敵と来たもんだ。これでウォルナットが¥7,590〜ってのは全然高くないと思います。読者プレゼントに応募していただきつつ、これはかなり購入の検討もありではないでしょうか。

 御守さんに聞くと、この折畳式料理ナイフをより山やソロキャンプ向けに再デザインした「ヤマ飯ナイフ」も先日リリースしたのだそう。今手元にある折畳式料理ナイフがかなり使いやすいので、このまま山に持って行く気満々でしたが、サイズ違いでどう使用感が変わるか、またレポートしてみたいと思います。

 

【製品仕様】
■フェデカ/折畳式料理ナイフ ウォルナット(ステンレス鋼/銀紙三号)
価格:7,590円(税込)
用途:調理
サイズ:全長/220㎜(刃収納時147㎜)、刃長/約93㎜、刃の厚み/約2㎜
素材:刃/両刃 3層の割込み(芯材/安来鋼銀紙三号・外層/ステンレス)、柄/ウォルナット、ネジ/真鍮ネジ、付属品/板ドライバー

フェデカのサイトで詳しく見る




 フェデカ「折畳式料理ナイフ ウォルナット」の応募方法ですが、フェデカとAkimamaのインスタグラムをフォローした状態で下記の必要事項を入力して送信するだけ。当選者は1名さま。応募期限は7月4日(日)まで。どしどしご応募お待ちしております!

フェデカ Instagram:@fedeca_global
Akimama Instagram:@akimama_outdoor

ほかのプレゼント記事もチェック!⇒

終了いたしました。

Latest Posts

Pickup Writer

ホーボージュン 全天候型アウトドアライター

菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ

森山憲一 登山ライター

高橋庄太郎 山岳/アウトドアライター

森山伸也 アウトドアライター

村石太郎 アウトドアライター/フォトグラファー

森 勝 低山小道具研究家

A-suke BASE CAMP 店長

中島英摩 アウトドアライター

麻生弘毅 ライター

小雀陣二 アウトドアコーディネーター

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

宮川 哲 編集者

林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者

藤原祥弘 アウトドアライター、編集者

ふくたきともこ アウトドアライター、編集者

北村 哲 アウトドアライター、プランナー

渡辺信吾 アウトドア系野良ライター

河津慶祐 アウトドアライター、編集者

Keyword

Ranking

Recommended Posts

# キーワードタグ一覧

Akimama公式ソーシャルアカウント