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【NEWS】こんなデザイン見たことないかも!? ミステリーランチ新作ザック「ブリッジャー」は抜群の運搬性を誇るベスト型デザイン
2022.03.14 Mon
質実剛健とは、まさにこういうことをいうのではないか。
そう唸ったのは、ミステリーランチ(Mystery Ranch)が2022年の新作として発表した大型パック「ブリッジャー」だ。
アメリカで誕生したミステリーランチは軍隊、ハンター、森林消防隊など、命を危険にさらすプロフェッショナルたちにも愛用される、まさに最高レベルの品質を誇るパックパックを製作している。そのブランドとしてのヒストリーは、レジャーやスポーツとしてのアウトドア用品のブランドとは一線を画す。
ザックそのものの軽量化より、実際に重い荷物を担いで長距離移動するときの快適性を追求し、「軽いこと」より「軽く感じること」を哲学としてきた。
そして、新作バックパック「ブリッジャー」も、そのブランド哲学とオリジナリティが一瞬で伝わってくる独特なデザインだ。
新たに開発されたショルダーハーネスは、なんとベスト型デザイン。トレイルランのバックパックをはじめ、小型バックパックではよく見かけるようになったが、大型のものでベスト型はほかに類を見ない。
肩から胸にかけての部分が胸を包みこむように幅広く、二箇所のストラップで引き寄せることで、まるでザックを着ているかのようにフィットする。面で体に接するため、肩への負担が圧倒的に軽減されるのだ。
両胸部分に設置された大きなポケットは「ベアスプレーやウォーターボトルが入るサイズ」とのこと。バックパックのポケット紹介にベアスプレーを引き合いに出すブランドも、そうないのではないか。
厚みと幅がしっかりあるヒップベルトは、腰を包み込むように立体的にフィット。重量のある大型パックを腰で安定して背負うことができるので、重さを感じにくく、疲労を軽減する。
従来から搭載してきた独自の背面長調節機構も踏襲しており、海外ブランドではあるが、体の小さい日本人にも最適にフィットするだろう。
これだけ体にフィットするデザインだと心配になる汗による蒸れにも、しっかり気を配ったデザインになっているのもうれしいポイントだ。蒸気となった汗を逃がせるよう、ヒップベルトとショルダーハーネス、背面パネルにダイカット・オープンセルフォームを採用している。背骨にそうように設けられた溝と、腰回りの空間から、空気が通り抜ける設計で、背中が汗で蒸れづらく快適に背負える。
そのほかに、トップリッドは本体から取り外すことができ、ヒップバックとして使用できたり、内部に圧縮用ストラップを設置し、ディバイダーにより1気室、2気室の切り替えが可能だったりと、細かい工夫が随所に仕掛けられているので、ぜひ実物を手に取って確かめてみてほしい。
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サイズは、長い縦走時に重宝する55ℓと65ℓ。ミステリーランチがこれまでに積み上げてきた技術を惜しみなく搭載し、抜群の運搬性を誇るブリッジャーは、テントを担いでどこまでも歩いている、そんな気持ちにさせてくれそうだ。
M’SモデルW’Sモデル ■ミステリーランチ/ブリッジャー55(BRIDGER 55)
容量:54.4ℓ
重量:2.4㎏
カラー:(M’S)デルマー、ハマス / (W’S)シャドームーン、スプリング
価格:40,700円(税込)
M’SモデルW’Sモデル ■ブリッジャー65(BRIDGER 65)
容量:62.7ℓ
重量:2.5㎏
カラー:(M’S)コッパー、ウッド / (W’S)シャドームーン、テクノ
価格:44,000円(税込)