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【NEWS】KEENによる歩くためのギア「WK400」は、歩くすばらしさを最大限に引き出す革命的シューズ
2023.03.31 Fri
アメリカ・ポートランド発のアウトドア・フットウェアブランド「KEEN」が、「歩くためのギア」を新開発したという。
KEENといえば、2003年創業以来、水陸両用サンダル「ニューポート」や、2本のコードで編み上げたスニーカー「ユニーク」といった斬新なデザインのフットウェアで、われわれをおどろかせてきた。
フットウェア業界の革命児が提唱する「歩くためのギア」とはなにか。
それは、KEEN初となるウォーキングシューズ「WK400」(ダブルケーフォーハンドレッド)。転がるような歩き心地で「歩くこと」をいままで以上に楽しくする革新的なフットウェアだ。
「歩くこと」は世界でもっとも身近で、人気のあるアクティビティ。
シンプルかつ手軽でありながら、歩くことには多くのメリットがある。1日8,000歩のウォーキングが推奨されるように、健康維持のためにも歩くことは重要だが、それはフィジカルな意味だけではない。歩くことはメンタルにもポジティブな効果をもたらすのだ。
歩くことの魅力を最大限に引き出し、移動手段以上のメリットをもたらすシューズを開発するため、KEENは徹底的に「歩行」という動作を掘り下げ研究した。
その結果、生まれたのが「WK400」の特徴である、カーブを描いたような独特な形の靴底。
研究の末、KEENが突き止めたのは、人間は歩く際に足の軌道が一定の弧を描いて歩くということ。
ところが大半のシューズの靴底はフラットである。そこで開発されたのが、弧を描いて歩く動作をよりスムーズにする独自テクノロジー「KEEN.CURVE™ TECHNOLOGY(キーン・カーブ テクノロジー)」だ。「コンスタント・カーブ・ジオメトリー(一定カーブ形状)」をつくり出し、まるで前方へ転がるような新感覚な歩き心地を実現した。
このテクノロジーは、3つの要素の組み合わせでつくり上げられている。
1.「プレートテクノロジー」
フルレングスのナイロン製プレートがカーブを一定に保ち、足の着地から蹴り出しの動きにおける左右のブレを抑制。下腿の加速を増加させ、転がるような新感覚な履き心地を提供する。
2.「高エネルギーミッドソール」
高反発とクッション性を両立し、歩行時の快適性と推進力を向上。また、踵と前足部の間の前後約10㎜のドロップが、安定性をサポートしながら前進力を更に促進する。
3.「全方向対応アウトソール」
全方向対応型ラバーアウトソールが、トレイルからアスファルト、さらには踏み固められた小道まで、すべての路面で安定性とグリップ性を発揮する。
カーブした靴底のシューズを生み出すため、設計と開発に約10,000時間、そして8,000㎞以上に及ぶフィールドテストが費やされた。
なぜここまで「歩行」という日常的な動作に執着し続けたのか。
開発のきっかけは、KEEN創業者の長男であるKEENグローバルイノベーション部門ディレクターのローリー・ファーストJrが、半年以上も歩行できないほどの大怪我を負ったスキー事故だ。
精神的に追い詰められる闇のなかを彷徨うような日々で彼が見出した光は、事故から4ヶ月後にふと行ったウォーキングだったそうだ。事故から復帰する過程で、「歩くことには、移動手段以上のチカラがある」ことに気がつき、歩くことの魅力を世界中の人々に共有したいという情熱がローリーの胸に宿ったのだ。
一歩踏み出せば、軽やかに次の一歩もついてくる。そんな滑らかな歩行を実現する、KEENの最新テクノロジーが集結した一足は、まさに「ギア」という響きが相応しいだろう。ぜひ新感覚な履き心地を体験してみてほしい。
■KEEN/WK400(ダブルケーフォーハンドレッド)
メンズ
ウィメンズ