- フェス
TVでは見られないカウンターカルチャーの真髄。“Festival 50” 開催は3月6日!!
2013.02.25 Mon
宮川 哲 編集者
菊地 崇さんをご存知だろうか? 元『SWITCH』の有名編集者であり、現『Lj』の編集長と聞けば、あ、あのフェスおじさんのこと? と思い当たる音楽ファンも多いのではないだろうか?
いまでも年間100本以上のライブに足を運び続ける菊地さんは、この3月6日に半世紀のアニバーサリーを迎える。常に新しいカルチャーを探し続ける邁進力、そして自在に言葉を操り、発信を続けるバイタリティ。この人の源はいったいどこに存在するのだろう?
街の喧噪のなかへ。
都市のうごめきのなかへ。
夜の闇のなかへ。
そして、そこに暗示されている光を探す。
菊地さん曰く、「新しいカルチャーは夜に生まれる」という。果たして、どんな「夜」が待っているのやら……。
菊地 崇の生誕50周年を祝う“Festival 50”。3月6日の水曜日、夜の渋谷にて開催です。
⇒Message from Takashi Kikuchi
12月の酒宴のなかで動きはじまったのが、今回の“Festival 50”です。
僕は1963年3月6日に、岩手県東磐井郡の大原病院で生まれました。今年の3月6日で50歳を迎えます。
「自分の誕生日を祭りにしちゃう?」そんな軽い気持ちでのスタートでした。けれど、祭りをするならば、祭りの意義が必要なんじゃないのか。そして、なぜ自分が祭り(あるいはイベント)を開催したいという気持ちが浮かび上がったのか、考えました。
10代の後半に東京に出てきてから、ライブハウスやクラブは、いろんな人と出逢い、いろんなことを教えてもらってきました。野外や自然が体感させてくれることとは違う、東京の夜だからこその饗宴。陰と陽ではないけれど、表に出ない闇には、なぜか惹かれていく。都市は人を引き寄せる地場がある。その地場のもっとも強いものが、夜の饗宴ではないでしょうか。
10年ほど前、ジャムバンドが数多く来日していた時期がありました。そのころ、ジャムバンドのファンを集めるパーティーを自分でオーガナイズしていました。そのパーティーは、小さな輪だったかもしれないけれど、確かなコミュニティを形成していきました。これも、東京の夜だからこそ発生したコミュニティだと思います。
「おもしろいクラブってないかな?」
そんな会話をよく聞きます。とくに311以降、増えてきたように思います。
僕は都会の夜のイベントやライブから、いろんなことを教わってきました。東京の夜は、いつでも魅惑的でなければならないと思っています。
ギル・スコット・ヘロンは「革命はテレビに映らない」と言い放ちました。その言葉を借りれば、「(カウンター)カルチャーはテレビに映らない」
街の喧噪のなかへ。都市のうごめきのなかへ。夜の闇のなかへ。そして、そこに暗示されている光を探す。新しいカルチャーは夜に生まれる……。
“Festival 50”では、東京でしか繋がれない場所と時間を作りたい。たった一夜の開催ですが、そんなことを思っています。
※フライヤーをデザインしてくれたT1こと吉本多一郎も同じ日が誕生日です。
(Lj編集長 菊地 崇)
■Festival 50
2013.03.06
@渋谷SECO 東京都渋谷区渋谷1-11-1 TEL 03-6418-8141
OPEN&START:18:00
当日券:2,000円
[LIVE&DJ]AO(DACHAMBO)/EIJI(DACHAMBO)/YAO(DACHAMBO)/HATA(DACHAMBO)/大竹重寿(cro-magnon)/金子巧(cro-magnon)/コスガツヨシ(cro-magnon)/越野竜太(らぞく/[仮]ALBATRAS)/小林真樹([仮]ALBATRAS)/MONKY(BBBB)/DJ FUNNEL/Caravan/光風/IZPON
[LIVE PAINTING]Gravityfree
[FOOD]MANGOSTEEN
TOTAL INFO 『Lj』