「雪のなかで、野外ライブ、野外フェスなんてできるわけがない」

　誰もがそう考えていたのが7年前。無謀とも思える雪上フェスに挑戦し、今では冬の風物詩として、フェスフリークに欠かせない存在になったのが＜豪雪ジャム＞だ。世界有数の豪雪地帯で、山沿いでは3メートルを超える積雪もある新潟県十日町市。この町では札幌と並んで、もっとも長い歴史をほこる雪祭りが行なわれてきている。＜豪雪ジャム＞は雪祭りのメイン会場となる雪の巨大なステージを舞台にしている。

　一面が雪に覆われた世界。他のシーズンとはまったく違う感覚。ミュージシャンによると、「雪が音を吸収することによって、さらにクリアに響く」という。初開催の年には豪雪が降ったけれど、2年目以降は奇跡的に晴れている。豪雪地帯とはいえ、2月の寒さはそれほど厳しいものではない。ライブが盛り上がると、Tシャツ姿になる人も現れたりする。「防寒を気にしてヒートテックを着ていたら暑すぎた」と言っていたミュージシャンもいた。

　今年は、SOIL & “PIMP” SESSIONS、cro-magnon、jizueなど、熱いステージを繰り広げられているバンドがラインナップされている。開演時間は日が沈む17時まで。夜には市内で＜豪雪の夜＞というアフターパーティーも開催される。日本で唯一の雪上フェスを、今年こそ体験してみないか。

豪雪JAM 2014
日時：２月16日（日）
会場：新潟県十日町市城ヶ丘ピュアランド
出演：SOIL & “PIMP” SESSIONS、cro-magnon、jizue
東京発着のツアーバスも運行される。
詳しいインフォメーションは豪雪ジャムHPでチェック！