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今年こそ、子連れでフェスに!! ワールドカップ観戦に学ぶ、子連れ参戦のコツとは?

2014.06.19 Thu

宮川 哲 編集者

 フジロックに朝霧JAM、アラバキロックフェスと、子連れでも楽しめる野外フェスはたくさんあります。そのポスピタリティやら子どもへの影響など、さまざまな観点から賛否はあるところですが、大人だって子どもだって、ファミリーみんなで楽しみたいのが、本当のところ。

 いわゆるニッポンの野外フェスとは、ちょっと離れていますが、こちらも究極のフェスティバルです。いま、盛り上がりに盛り上がりを見せるワールドカップ・ブラジル大会。もともとブラジル在住ではありますが、子連れ参戦にトライしたママの目からのレポートが届いています。日本の野外フェスにも通じる部分があるかもしれませんよ。

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 日本から30時間もかかるブラジルまで、子どもを連れて観戦に来る方はまずいないと思います。ですが、もしかしたらいるかもしれない! または今大会のテレビ中継を見ながら、次の大会(2018年ロシア大会)は生で観戦したいと目論んでいるファミリーもいるかもしれない! あえての「ワールドカップ子連れ観戦のコツ」、ご紹介します。

 ブラジル在住のわが家は3歳男児、6歳女児、8歳男児を連れての観戦。今回のワールドカップに向けて、昨年6月のコンフェデレーションズカップでまず予行練習をしました。その時点では失敗とハプニングの連続。そして挑んだ本番・先週土曜日のコートジボワール戦。コンフェデ時の教訓を生かして、かなりうまくいきました(試合ではなく、観戦が)!

その1.乳幼児もチケットが必要!
 生まれたての赤ん坊でさえ、一席分のチケットを購入しないと入れないんです。ずっと抱っこしているのにね……。FIFA、なんとかしてよ〜。

その2.飲食物持ち込み禁止!
 競技場には食べ物・飲み物の持ち込みができません。ペットボトル飲料やお菓子などはピッチに投げ込まれる可能性があると見なされ、持ち物検査場で処分しなくてはなりません。私はコンフェデ時に「うるさくなった時用お菓子とジュース」という秘策をすべて捨てさせられました。

その3.たらふく食べさせてから!
 コートジボワール戦の競技場内で売っていた食べ物は、アイスクリームと板チョコとポップコーンの3種類。余裕を持って早く会場に入ればそれだけ滞在時間も長くなり空腹に。ピザでも売っていればなあ。ちなみに会場で買える飲み物は水、コーラ、そしてビールのみ!

その4.かなり歩くので昼寝をさせてから!
 コートジボワール戦は22時開始と特別遅かったわけですが、他の試合も夕方から夜のことが多いですよね。子どもが試合中寝てしまっても構わないのですが、行きと帰りは歩いてもらわなくちゃ。スタジアムの目の前までタクシーや送迎バスなどで乗りつけられるわけではなく、かなり手前で車両は規制。歩く距離は子どもにとっては結構長い。抱っこして歩けば、親にとってはさらに長い距離に感じられます。

その5.写真攻めに合うことを覚悟!
 ブラジル人は子どもが大好き。「子どもと一緒に写真を撮らせて」と言われることがとにかく多い。まずは会場入りして、自分の席を一度確認したいと思っていても、ちっとも前に進めません。しかし、「Yeeeeeeeeeey! Nippoooooon!」とハイタッチしてくる彼らをかわすこともできません。

その6.試合観戦には集中できません!
 これもブラジルだからなんでしょうか。試合中も四方八方から四六時中声をかけられ、子どもにちょっかい、いや、子どもをあやしてくれます。「オレ、ビール買ってくるから一緒に飲もう」と言われるくらい隣の人と仲よくなれます。

その7.ホテルにはカップラーメンとポット待機!
 試合終了後はかなり疲れているので、ホテルに直行。コートジボワール戦が終わってホテルに着いたのは深夜2時でした。また、ブラジルのホテルには基本、湯沸しポットがありません。旅行用電気ポットを持っていると重宝します。

その8.子どもは連れていなかない!?
 振り出しに戻ってしまいますが、「治安」「大混雑」「試合時間が夜」ということを考えると子どもへの負担も大きいので、親類など頼れる人がいるなら、「お預かり」をお願いするのもテです。でもやっぱり「家族みんなで」は楽しい! そして子ども連れならなおさらですが、安全を第一優先してスタジアム~ホテル間の送迎手配だけはしっかりと。わが家はコンフェデ時に帰りのタクシーがつかまらず、少しコワい思いも。今回は1日貸し切りタクシーを前もって予約しました。

 以上、ワールドカップ子連れ観戦のコツでした。あなたは連れていく派?

(文・写真/小宮華寿子)

                  

Akimamaブラジル特派員
小宮華寿子

ブラジル在住のフリーランスライター。Akimamaのメンバーとは昔からの浅からぬ縁で、ブラジルからホットは話題を伝えてくれる心強い味方に。リオデジャネイロ州のレゼンデという街に暮らしている。育ち盛りの男児2人、女児1人の母。ワールドカップで沸く、ブラジルのいまをAkimama目線でレポートしてくれます! web版『地球の歩き方』でも活躍中。詳しくはコチラ

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