- フェス
1月15、16日は世田谷ボロ市! アウトドア派がめざすべきはあの店だ!
2016.01.15 Fri
藤原祥弘 アウトドアライター、編集者
毎年、1月15、16日と12月15、16日に開かれるのが、400年以上の歴史をもつ世田谷ボロ市。今年も今日と明日の2日間、1月の回が開かれています。
名前の通り古着を扱うお店を中心に、骨董、陶器、ガラクタなどあらゆるものを扱うお店がところ狭しと商品を広げます。
何百店舗も並ぶなか、アウトドア派がお年玉を握りしめて向かうべきは、アウトド界の大御所・韮塚順一さんが出しているお店。
韮塚さんといえば、日本のアウトドア誌の草創期から活躍する毛鈎釣り師。マス釣りのために日本が禁漁期の間はニュージーランドで暮らすというトラウト・バム生活を実践してきた方でもあります。
そんな韮塚さんが扱うのは、天然砥石と打ち刃物。いまは鉱山が閉山して手に入りづらくなった天然砥石と、土佐打ち刃物の業物を多数販売しています。
ということで、韮塚さん、今年の出物はどれですか?
「もちろん、天然砥石。閉山が進んでいるから、天然砥石はこの20年で10倍になったね。待っても安くなることはなく、高くなる一方だから、ナイフや包丁が好きな人は今のうちに買っといたほうがいいよ!」
「砥石は、刃物の鋼の硬さごとにマッチングするものが違うから、いい砥石を買うなら自前の包丁や鉈を持ってきて。天然砥石は、硬さを確かめながら買うものなんだ」
「研ぎの入門者には天草の中砥と京都の青砥の仕上げ砥のセットがおすすめ。それぞれ、1200円と2000円だけど、セットなら3000円でいいよ。天然砥石の性能を知るには十分だね」
「包丁は高知の『迫田刃物』のものを中心に、出刃の手頃なのをたくさん仕入れた。ちょっとした鍛接の継ぎ目や、磨きキズがでたやつは格安で出してる。普通に使うぶんには問題ないし、定価の1/2〜1/3だから、ちょっといいのを使ってみたい人にはこれがおすすめ」
「鉈は渓流刀と狩猟刀のおもしろいのが入ってる。軽量の万能剣鉈がほしい人、狩猟者にはいいんじゃないかな」
「好事家には、端材で作った小刀。ワカサギや雑魚をさばくのにちょうどいい」
「工作する人には、手打ちの彫刻刀のデッドストックを見つけてきた。切れ味はいいと思うよ」
と、お話を聞いてる間にもすごい勢いで売れていく包丁と砥石。韮塚さんの出店場所は世田谷1-28周辺。出物がほしい人は世田谷へ急げ!
あまりの売れ行きに韮塚さんの奥様もてんてこ舞い!