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春分の日に開催されるアースデイ大船観音。地球を考え、平和を願う場所。
2016.03.15 Tue
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
京浜東北線の神奈川県の始発終着駅である大船駅。駅のホームからでも見えるのが大船観音。ここで春分の日にアースデイが開催される。ライブがあり、飲食や物販の出店があり、ワークショップがあり、環境保護や平和に関するトークもある。地球環境について考える日であるアースデイ。春分の日に大船観音で開催することにした思いを、オーガナイザーの邪和さんに聞いた。
—— 去年、「アースデイ大船観音」の一回目が開催されました。大船観音で開催しようと思った理由は?
長い間反戦反核の活動をされているナーガ(長沢哲夫)さんと内田ボブさんのブッキングを友人に頼まれまして、広島原爆平和の火が灯る大船観音寺で、平和の火をバックに、ナーガさんとボブさんにライブを行って貰えたらどんなに素晴らしいだろうと思っていたんです。同じタイミングで鎌仲ひとみ監督の映画上映と講演の話も来て、それが4月19日だったこともあって、「これはアースデイとして開催しよう」ということになりました。観音さまの慈悲と広島原爆平和の火へ集まった平和への願いを、世にもっと広めたいという松樹住職の思いが後押ししてくれたのでしょう。
—— 2回目の今回は春分の日に開催されます。春分の日に決めた理由は?
春分夏至秋分冬至の季節の特異点は祈祷などを行う特別な日で、意識が拡大してビジョンやイメージが現実化しやすいタイミングと言われています。平和への祈りや地球環境への思いを深めるにはこれ以上ないタイミングだと思います。仲間達と年4回、春分夏至秋分冬至の日に暦を意識したライフスタイルを提案する「ぐるぐるまつり」を開催していたのですが、去年の冬至で一旦休止となったので、暦的には1年の始まりである春分の日に去年大盛況だったアースデイを行おうということになりました。311が近いというのも、大きな理由のひとつです。
—— 大船観音で開催すること、そしてコンテンツから平和に対する思いが感じられます。「アースデイ大船観音」が掲げるメッセージを教えてください。
グローバル経済に飲み込まれ、戦争の足音が聞こえはじめているなか、311以降の日本が置かれた現状を認識した上で、日本人が本来持っている知恵を掘り起こしながら、より多くの人達と連帯を深め、気付きを広めて、未来をクリエイトしていく場となればと思っています。
—— 入場を無料とした理由は?
大船観音寺でアースデイを行う前には、藤沢の遊行寺で「イマジン湘南まつり」と題して、ワークショップやライブなどを織り交ぜた無料イベントを行っていたので、入場料をいただくという考えがはじめからありませんでした。
—— 参加者のみなさんには、ここでどんな時間を過ごして欲しいですか。
大船観音はテレビでもUFO出現スポットと報道されるパワースポットなので、美味しいご飯やライブを楽しみながら思いっきりリラックスして、さまざまな講演やワークショップを通して、参加者の方々がいろいろ吸収していただけたらと思います。さまざまな民族楽器で遊べるキッズブースや、持ち込んでいただいた服やオーガニックコットンの端切れで作ったバッグにシルクスクリーンプリントを行うブースもあります。
—— アースデイは世界各国で開催されています。アースデイに対する思いを教えてください。
アースデイは4月22日ですが、イベント自体はいつやっても良いという懐の深さが好きです。自分は10年程前にアースデイ東京の実行委員をやっていて、いつか自分達でも開催したいという思いが募り実現しました。アースデイという名は取っ付きやすいので、さらに多くのアースデイが増えて行くことを願っています。
アースデイ大船観音
開催日時: 3月20日(春分の日)10時〜20時
会場:大船観音
入場無料(大人300円/小中学生100円の拝観料がかかります)
出演:光風、内田ボブ、安田美絵、他