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今年のフジロックはこれを見なきゃ! 第4回 70年代サイケデリックを再び はちみつぱい
2016.05.21 Sat
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
今年のフジロックの「これを見なきゃ」。4回目で初の日本のバンドの紹介です。ムーンライダーズの鈴木慶一さんが1970年に作ったバンド、「はちみつぱい」。細野晴臣さんや大瀧詠一さんが在籍していらはっぴいえんどと共に、日本語のロックを作ったと言われているバンドであり、日本の野外フェスの起源として伝えられている中津川フォークジャンボリーにも出演を果たしているバンド。
はちみつぱいは1970年代初頭に活動を開始。1973年にファーストアルバム『センチメンタル通り』をリリース。しかし、翌年には解散し、鈴木慶一さんはムーンライダーズを結成する。88年に1日限りのコンサートを実施。そして昨年12月、鈴木慶一さんの音楽活動45周年ライブで復活を果たした。
ムーンライダーズのライブは何度も見たことがあったけれど、はちみつぱいは、去年のライブではじめて体験した。それが、あまりにサイケデリックで、今の時代にも、その音楽がもっと聞かれてもいいんじゃないかと思った。アルバムのフォーキーな雰囲気とは別のものが存在していた。
去年のライブは、慶一さんの経歴を遡るスタイルで、新しいバンドから徐々に進んでいったので、はちみつぱいの演奏は30分程度だったけれど、もっと長く見たいと思わされるライブだった。
今年、はちみつぱいの45周年公演として、5月に東京と大阪でライブが開催された。そしてフジロック。どんなライブを聞かせてくれるのだろうか。70年代のサイケデリックな時代感を、苗場でどう再現してくれるのだろうか。中津川からフジロックへと続くフェスカルチャーの証人が、どんなライブをしてくれるのだろうか。
5月28日には、昨年行われた「鈴木慶一 ミュージシャン生活45周年記念ライブ」がBSフジで放映されるので、この番組も必チェックですよ。
はちみつぱい
岡田徹(Keyboards)/橿渕太久磨(Drums)/駒沢裕城(Pedal Steel)/鈴木慶一(Vocal & Guitar)/武川雅寛(Violin & Chorus)/
夏秋文尚(Drums)/本多信介(Vocal & Guitar)/渡辺勝(Vocal & Guitar)/和田博巳(Bass)